2017.5.24

[vol. 005]

レザースコアカードホルダー


僕には、ゴルフのラウンド前夜に役目がある。明日の仲間のスコアカードを作るのだ。「今回のいいね。」なんて言われると、ニヤけてしまう。そんな日は、たいてい朝一番のティーショットは右に大スライスしてしまうけど。それでも、3人がホールアウト後に記入しているのを見ると、心の奥が暖かくなっていくのを感じる。幸せな気持ちになって、次のホールへ向かうことが出来る。

50歳になった時に、あと何年働けるのだろうと数えて、思ったより短いことに震えてしまった。以前はこんなことを考えもしなかったのに。歳を重ねてきたということだろうか。そして、あと何回ゴルフができるかも数えた。月に1回のペースだったら、12回 X 25年 = 300回。そんなに出来るだろうか。いつもの仲間とは、年に3回だから、50回ぐらいかな。
そう思ったら、思い出を残したくなった。いつの間にか仲良くなって、定期的に会うようになった職場も、住む地域も、県も違う仲間。昔は、夜遅くまで飲んだりしたけど、年齢的にきつくなってゴルフに変わった。旧交を温めるというのがぴったりな会になって。

何年かしたら、その仲間にスコアカードホルダーをプレゼントされた。「いつも作ってくれてることのお礼だよ。」「そう、あのスコアカードは捨てられないんだ。ファイルして、時々見返してる。」アルバムの写真のようにスコアカードは増えていく。僕らの記念写真なのだ。

プレゼントされたカードホルダーは、艶々として高級そうだった。僕らはお揃いのそれを、ポケットに入れて、その日気分良くプレーした。
(ゴルフっていいな)って思いながら。

製品詳細

ゴルフプレイに付きもののスコアカードホルダー。クラブオノフでは、イギリスを代表するブライドルレザーを使用して作りました。蠟が塗り込められたこの皮革は、使い込むほどに味が出て、艶やかな輝きと、程よい柔らかさを持ちます。何度も塗り重ねられた蠟のおかげで、ブライドルレザーのメインテナンスは乾拭きだけでいいという優れものです。牛皮の最も硬い部位を使用していますので、型崩れも少なく、耐久性も高くなっています。
製作は、クラブオノフのレザーヘッドカバーをお願いしている「山万」さん。財布や名刺入れなどの高級紳士革製品を得意とする工房ならでは完成度の高さです。ステッチの繊細な運びやエッジ部分をご覧いただければ、こだわりを感じていただけると思います。
末長く愛用できる一生モノと言える逸品に仕上がりました。プレイする場所が変わっても、年齢が変わっても愛用できる商品です。皆様のこれからのゴルフライフのお供に是非、ご利用ください。

ブライドルレザーは14世紀に、英国で貴族の馬具用に作られたことから始まります。馬の汗等への対応として防水加工の蝋引きが行われました。牛皮の最も硬いショルダー部の皮に、植物タンニン鞣し、蝋引き加工、表面だけのオイル加工を行い、誕生します。 英国の気候に合わせた特性を持ち、長く実用品に使用されてきました。

表面だけにオイルを塗りこむことでしなやかさと、内部の強度を保つこのレザーは、非常に硬い素材です。そのため、加工は非常に難しく、へり返し縫製に向いていません。切り目仕上げが行われコバが丁寧に仕上げられます。 お手にとっていただければ、その強度を実感頂けます。また白く浮いた蠟をふき取り、乾拭きを重ねることで艶が増していきます。

コバの処理は、職人による手磨きです。何度も磨くことで、艶を出します。塗装処理を行えば、使い込むうちにひび割れてしまいます。 磨きこんで仕上げるということは労力が必要ですが、長く愛用いただくためには、欠かせない手仕事。磨かれたコバは、美しいボルドーカラーで、所有の喜びが高まります。

日本の職人ならでは美しいステッチ。右は山万さんが製作されている紳士用革財布です。同じように均一でゆがみのないステッチです。 細かな部分ですが、妥協しないことで長期の使用に耐える逸品が生まれます。縫製の技術を確かめるために、コーナーの曲がりやエンドを見ますが、ともに完璧な仕上がりです。

内側にはカーフレザーを使用しています。スコアカードへの記入時にも、鉛筆の先に絶妙な柔らかさが感じられると思います。 黒と茶のシックな組み合わせが英国流紳士のイメージで、落ち着いたゴルフを愉しみたくなります。

スコアカードホルダーは、他にも使用用途がありそうです。PCでプリントした用紙を挟み込めば、バーのメニューになったり、メモ用紙を挟むものになったり。 開けたときの驚きを想像して色々作られたらいかがでしょうか?

製品一覧

  • ■レザー スコアカードホルダー
  • 価格:¥13,000(税別)
  • 素材:表革 ブライドルレザー、内側革 カーフレザー
  • カラー:ブラック
    made in Japan
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