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ONとOFF vol.6
私のゴルフライフ #1
コウケンテツさん(後編)
行くほど好きになれる場所

Profile
コウケンテツ(料理研究家)
1974年生まれ、大阪府出身。手軽でおいしい家庭料理を提案し、テレビ・雑誌などで活躍。30か国以上を旅して世界の家庭料理を学んだ経験も持つ。『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』(ぴあ)など著書多数。YouTube公式チャンネル『Koh Kentetsu Kitchen』は登録者数220万人を突破した。プライベートでは3児の父として子育てに奮闘中。ゴルフ歴10年、ベストスコア83。
基準はボギーオン・2パット。これがたどり着いた答えです。

慣れ親しんだ赤羽ゴルフ倶楽部。絶好調の日はハーフ30台も出るようになりました。
―――料理研究家・コウケンテツさんの目下の基準はボギーペース“マイナスα”。85~86で、それ以上でもそれ以下でもないのが理想だそうです。
M飛ばしに固執せず、フェアウェイを外さず、常にボギーオン・2パットで上がる。僕のゲームプランは身の丈に合ったものへと劇的に変わりました。今はボギーペースを基準に、その中でうまくパーを取っていく。コンスタントに85~86で回るのが理想です。
これに目覚めさせてくれたのが、前述のマーク金井さんの教えと、『月いちゴルファーが、1年でシングルを目指す方法 』(久富章嗣著・KADOKAWA/中経出版)という本でした。
「1打目は150ヤードでいい」、「第1打と第2打のフェアウェイキープ率を100%にする」といった内容はまさに目から鱗。僕のバイブルになりました。
著者の久富さんは教える姿勢も素晴らしく、ラウンド経験の浅い生徒さんの心境を知るため、いつもとは逆の左打ちでラウンドしてみたというエピソードには感銘を受けました。
初の左打ちに臨んだ久富さんはかつてないほど緊張し、「150ヤードでいい」と常日頃言っているのにリキんで振り回したり、チーピンで林につかまって大慌てしたり。みんないつもこんな気持ちでプレーしていたのかと、教え方や伝え方を見直していったそうです。
これは料理教室で教えている僕にも言えること。大いに参考になりました。
料理とゴルフ。「こうじゃなきゃダメ」が多いところも似ています。

―――ゴルフと料理は似ている点が多いと語るコウさん。道具に対する考え方にも共通点がありました。
M料理とゴルフの共通点は、数え上げたらきりがないほど。道具を使い、道具にこだわる人が多いのもそのひとつです。
例えば包丁。料理人は当たり前のように鋼の包丁を使います。でも僕が使っているのはステンレスの包丁です。これがまずプロからしたらありえない。ステンレスの、それも両刃の包丁なんてプロが使うものじゃないという考え方が根強くあるんです。え?キャビティ? まだマッスルバックじゃないの?というのと似ています。
こんなふうにゴルフも料理も、こうじゃないといけないと思い込まれていることがたくさんあります。“飛ばさず外さずボギーオン”の僕のプレーをご覧になった上級者の方から、そんなゴルフを目指してどうするんだと言われたことが何度もあります。
でも、それぞれスタイルがあっていいんじゃない? と僕は思うんです。

習志野カントリークラブでゴルフダイジェスト編集部の皆さんと。
ここで大叩きしたことも、その後のゴルフを変えるきっかけになりました。
M「このホールではどういうゴルフをしたいのか。どんなルートで、何打で乗せて何パットで上がりたいのか。ティショットの前にまずイメージしないとね」。マーク金井さんの言葉です。
料理もまったく同様で、僕は料理教室の生徒さんに「どんな料理を作って、どんな盛り付けをしたいのかまずイメージして、そこから逆算して考えてください」と、いつも言っています。
レシピを考える際も、食材や調味料を並べて見渡して、できあがりを想定しながら段取りを組んでいく。コースマネジメントと同じです。
でも僕は最初の頃、料理ではわかっていたこのことをゴルフに置き換えられていなかった。朝イチのティで「じゃあよろしくお願いします」と何も考えず、「今日も300ヤード!」と振り回していたんです。
いろんな方たちとの出会いを経て僕のゴルフは変わりました。でも、ゴルフ熱が冷める気配は一向にありません。最近はスコットランドやアイルランドのリンクスでプレーしてみたいと考えるようになり、いっそのこと住んでしまいたいと妄想するようになりました。
思い立ったらすぐにスタートできるようなリンクスの近くの家に住み、じゃがいもと黒ビールとウイスキーと、たまに羊料理を食べられたらそれで十分と……。
今はその日を夢見ながら、“仮想スコットランドリンクス”の赤羽GCと自宅の庭で日々、腕を磨いているところです。

左:赤羽GC。ここでの経験がリンクス巡りにきっと役立つと信じています。
右:『フレッシュトマトのミートソースペンネ』。最小限の材料で作れて香味野菜などは不要、手軽で簡単でおいしい一皿です。ポイントは生のトマトと醤油とおろし金。ぜひお試しください。
Information

M赤羽ゴルフ倶楽部
開場/1957年 設計/平山 孝
東京都北区、荒川河川敷に広がる23区内唯一のメンバーシップコース。河川敷ながら池やマウンド、バンカーなどの配置が巧みなレイアウトで6191ヤード(18ホール・パー72)と距離もある。早朝の朝日と薄暮の夕日の景色は必見。

M鉄道旅行に必携『スイストラベルパス』
M主な鉄道、バス、湖船、都市交通が乗り放題で利用できるオールインワンパス。全国約500カ所の美術館・博物館が無料になる特典も。期間は連続する3日、4日、6日、8日、15日の4種類。









