コンテンツへスキップ

ショッピングカート

カートが空です

LAST UPDATED:2024.10.22

プロインタビュー vol.69

黄アルム

レギュラーツアーのシード権を逸し、再起を誓って今季ツアーに参戦しているチームオノフの黄アルム。下部ツアーであるステップアップツアーで優勝を飾り、復活への道を着実に歩んでいる。そんなアルムに近況をインタビューした。

2_column_pro_interview_vol069_002.JPG__PID:e24b3c8c-dd5c-4ad2-acd3-d7737e77290f

――今季はレギュラーツアー前半戦の試合に出場し、リランキング後からは下部ツアーのステップアップツアーが主戦場になりましたね。

アルム 開幕戦から好成績を挙げ、リランキング上位に入ってツアー後半戦の試合にも出場したら再シード入りができる。そう思っていたのですが、オフにアクシデントがあって…思いどおりには行きませんでした。

――何が起きたのですか?

アルム 今年2月のことでした。強化合宿を終えて、韓国に帰国したのですが、飛行機から下りる際に激痛が腰に走ったんです。合宿の疲れと、飛行機に長時間乗っていたことで筋肉が固まってしまったのが腰痛の原因になったと思います。5月くらいまで歩くことも服を着ることも大変でした。それでもクラブを振りはじめ、出場権が巡ってきた試合に臨みました。3月下旬のヤマハレディースが私にとっての開幕戦になったのです。 思うようなゴルフができず、結果も出せず、予選落ちが続きました。予選通過を果たせたのは5月中旬のブリヂストンレディス。それ以降は予選落ちと予選通過を交互に繰り返し、リランキングで上位に食い込むことができませんでした。

――無シード選手がレギュラーツアーに出場するのは容易ではないのですね。

アルム 4日間大会なら出場枠が広いので出場チャンスはありますが、3日間大会は厳しいですね。出場優先順位が下がったことで下部ツアーに専念せざるを得なくなったのです。

2_column_pro_interview_vol069_004.JPG__PID:3c8cdd5c-ead2-4cd3-9773-7e77290fb986

――下部ツアーは3日間競技ですよね。

アルム はい、そうです。16年ぶりに出場するようになったのですが、その当時とは違って環境がとても良くなっていたことに驚きました。コースメンテナスが素晴らしく、練習場でも芝の上のボールが打てたり、食事が無料だったりとホスピタリティが充実していたのです。

2_column_pro_interview_vol069_001.JPG__PID:3ee24b3c-8cdd-4cea-92ac-d3d7737e7729

――7月のロイヤルメドウカップから出場して4戦連続で予選を通過、7戦目のルートインカップでは見事に優勝しましたよね。

アルム あの試合はパットが入ってくれたし、ショットも悪くはありませんでした。運よく勝てた、ラッキーだったと思います。

――腰痛が完治した証だったのでは?

アルム 試合を重ねるごとにショットが良くなって来ていましたが、それでも以前とは違って体が回っていません。下半身を止めて上体がターンするイメージでスイングしたいのですが、下半身まで動くことがある。それがタイミングやインパクトのズレにつながってしまうのです。そのせいで様々なミスヒットが飛び出し、ショートしたりオーバーしたり、左右に曲がったりとピンから外れることがあり、それが不安材料です。

――それでも下部ツアーでは今季の予選落ちは1回しかありません。経験値の高さでカバーできているとも言えると思います。今後の目標を教えてください。

アルム 下部ツアーでのランキングが上位なので、来季ツアーの出場優先順位を争うクォリファイングトーナメント(QT)は、ファイナルQTから臨めます。40位以内に入ったなら来季ツアー前半戦の試合に出場できるので、何としてでも上位入りをしたいと思っています。

――ぜひとも好成績を挙げてください。

アルム 今年は「耐える」一年だっただけに、結果につなげて行くつもりです。応援よろしくお願い致します。