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LAST UPDATED:2025.01.20

プロインタビュー vol.71

小林光希

23年は下部ツアーで1勝を飾り、ツアールーキーとして24年JLPGAツアーに本格参戦したチームオノフの小林光希プロ。ベストテン入りは5回を数え、優勝争いを演じたものの、ツアー初優勝は今年25年に見送られた。年間ポイントランキング34位で初シードを獲得し、」「ツアー初優勝に最も近い選手の一人」という冠も得た小林プロに今季にかける熱い思いを語ってもらった。

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――新年あけましておめでとうございます。小林プロにとって昨年はどんな一年だったでしょうか。

小林 レギュラーツアーでケガ無く戦えましたし、初シード権を手にできて本当に実り多い一年になりました。応援してくださったファンの方々をはじめ、支えた下さったオノフスタッフの皆さんにも感謝しています。

――レギュラーツアー本格参戦しての感想は?

小林 思っていた以上に良かったように感じています。自分らしいプレーよりも成績結果が良かったのには驚きを覚えるほどです。

――昨季はベストテンフィニッシュが5回あり、優勝争いをした試合もありました。さすがにツアー初優勝を意識しましたよね?

小林 優勝争いに加わった試合数は増えましたが、実は23年(の下部ツアー)ほど優勝を考えることは少なかったように思います。 レギュラーツアー本格参戦で戸惑うことはありませんでしたが、4日間大会で最終日にスコアを伸ばせなったことで、「実力がまだまだ足りないな」と思うことが多かったですね。上位選手たちとは実力が違う。隙が無いというか、プレーにブレがないというか、自分自身が最高のプレーをしなければ優勝できないと感じました。バーディーを取らないと勝てない。守るゴルフだけではダメだと…。

――小林プロの持ち味は攻めゴルフだと思いますが、それでもまだ攻めが足りないということでしょうか。

小林 確かに攻めゴルフが信条ですが、その気持ちの作り方や運び方はもっと学ばなければいけないと思っています。プレー中、様々な考えが思い浮かび、攻めきれない場面もありました。優勝よりも上位フィニッシュを考えたり、勝負どころでボギーを打ったりと決して緊張してのことではありませんが、守りの気持ちが出て、無駄な邪念を抑えきれなくなってしまう。

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――フジサンケイレディスでは最終日に66のビッグスコアをマークして単独2位フィニッシュを果たしましたが…。

小林 その試合はゾーンに入って、不思議と無心でプレーできました。

――優勝を逃した悔しさを感じたでしょうね。

小林 勝てなかった悔しさよりも来季に向けての布石作り、オフにどんなことをしなければならないかを考え、そのことで頭が一杯になるから精神的な痛手はそれほどありません。

――負けた試合から学ぶことは多いといわれますが、それだけに今季はさらなる活躍が期待でますね。

小林 24年のツアーで「一通りの下見は終わった」そんな感じです。一試合ごとに課題を見つけて来られたと思います。グリーンの癖やパットに対処法、クラブ調整を入念に行い、練習をたくさん積み重ね、いかに自信を持ってショットに臨めるようにするのかが明確になったと思っています。 試合中、たまに自信が薄らぎ、失敗を考えてしまうことがありました。ゴルフの調子が良い時はそんなことがありません。ですから、練習をして自信をつけ、負のイメージがでないようにしたいんです。

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――選ばれし選手しか出場できないツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」初出場を果たしましたよね。

小林 はい。出場40人枠の中に入れてとても嬉しかったです。その試合に出てこそ「一流選手」と言われている一戦ですから、ぜひ出場したいと思っていましたし、自分にとって一年間頑張って来たご褒美のようなものでもありますからね。 23年は下部ツアー賞金ランキング3位に終わり、上位2名が手にするツアー前半戦の出場資格を逃し、ファイナルQT(クォリファイング・トーナメント/出場予選会)に出場しなければなりませんでした。上位に入らなければレギュラーツアーに出られないというプレッシャーやストレスがあり、大変だっただけに、今年は(シード権獲得で)ファイナルQTに行かなくてもよいだけでも本当に幸せです。

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――昨年暮れのオノフイベントに参加し、チームオノフの浅地洋祐プロと初めて会ったそうですね。

小林 ぜひお会いしたかったのですが、ツアー転戦でそのチャンスがなく、ようやくご挨拶ができて良かったです。浅地プロはツアー通算3勝を挙げており、アプローチ名手としても名高い選手ですから、様々なことをお伺いできたらと思っていました。

――先輩から学びたいという思いですね。

小林 そうですね。たとえば私はショートアプローチの際に打つ距離以上に大きなバックスイングを取ってしまう傾向があり、それが悩みの一つでした。浅地プロから小さなバックスイングでしっかりボールをヒットする感覚を磨くようにアドバイスを受け、今オフで習得したいと決めました。

――浅地プロからは「ツアー初優勝だけでなく、2勝3勝できる選手」と太鼓判を押されましたよね。

小林 リップサービスだとしても嬉しかったです。そのお言葉を励ましにオフのトレーニングも今季ツアーも頑張って行きます。応援よろしくお願い致します。

――昨年以上の活躍を期待しています。頑張ってくださいね。