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LAST UPDATED:2025.04.09

プロインタビュー vol.72

小林光希

待ちに待った2025年のJLPGAツアーが開幕した。第3戦目の「アクサレディス」でチームオノフの小林光希プロが大会初日から首位を走る活躍を遂げ、自身初の最終日最終組スタートの座を射止めた。ツアー初優勝の期待が高まったが、惜しくも4位タイに終わった。「ツアー初Vに最も近い選手」として注目を集める小林プロにとっては、最初のチャンスを逃した観は否めないものの、優勝争いで得たものもあったことが直撃インタビューで明かされた――。初Ⅴへのカウントダウンが始まった証かも知れない。

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――今季ツアーが開幕して早速、3戦目「アクサレディス」最終日には小林プロにとって初めての最終組、それも首位タイからのスタートとなりました。優勝争いを繰り広げての感想からお聞かせください。

小林 一言で表現するなら「良かった!」です。スタート1番ホールでバーディーが取れて、意外と緊張せずにプレーできました。2番ホールでボギーを打ってしまい、それ以降はバーディーを奪ったり、ボギーにしたりの繰り返しでしたが、自分としてはボギーもあったけれど優勝争いの中でバーディーも結構取れたと思います。

――スコアだけを見たなら浮き沈みがありますが?

小林 最終日は、さすがにピン位置が厳しかった。それでも守りに入らず、結果にこだわらず、攻めのゴルフに徹した結果がバーディーだったり、ボギーだったりしただけです。昨年は最終日にショットが不安定になってしまった場面が少なくありませんでした。今年は最終日それも優勝争いという緊張する状況でしたが、体が動いてくれてショットが暴れずに済んだのは自信につながるし、経験値を高められたと思います。実は、バーディーを取った後にボギーが来るから気を付けようとは思っていたんですけど……(苦笑)。

――予選ラウンド初日、2日目と首位でしたよね。

小林 ショットもパットも悪くはありませんでしたし、組み合わせに恵まれた観もあります。一緒に回る選手と気兼ねなく、雰囲気良く、リズムよくラウンドできたことが好スコアに結びついた感じです。最終日も帯同キャディーさんから「今日は緊張していないみたいだね」と声を掛けられました。

――ツアー初優勝を強く意識したのは、いつですか?

小林 最終日の後半です。サンデーバックナインに入る前に速報版で順位を確認し、バーディーを取ってスコアを伸ばさなければと考えました。

――開幕戦から2戦連続の予選落ちを喫していましたが、3戦目でそれを忘れさせるような活躍となった理由は何かあったのでしょうか。

小林 開幕戦では気持ちが何かフワフワしていました。久しぶりの試合だったからでしょうね。ミスショットが多く、自分でも「何をしているの?」と思いましたが、もともとはスロースターターなので予選落ちを喫しても焦りはありませんでした。でも、2戦目も予選落ちして、ヤバい!出遅れるとは思いました。 アイアンの飛距離が落ちたように感じたので、気分転換も兼ねてオノフのクラブ担当者の方に新しいアイアンを作って頂きました。同じクラブ、スペックで新品に替えたらショットが良くなりました。それでドライバーも同モデル、同スペックの新品を新たにオーダーしました。

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――今オフはアプローチショットの強化を図ると話していましたが、成果はありましたか。

小林 結果として3戦目はチップインが3回ありました。ツアーが開幕してからもアプローチ練習を積極的に行っていますが、2戦目の予選落ち後、居残り練習をしていた時のことです。帯同キャディーさんから「上手い選手ほどクラブを短めに握って打っているよ」とアドバイスされ、すぐに拳1個分ほど短く握り、実践してみたらショット精度が高まりました。

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――3戦目に続き、4戦目の「ヤマハレディースオープン葛城」最終日も優勝争いを演じました。上がり3ホール、16番ホールを迎えた時点では首位に並んでいただけに、ツアー初優勝に手が掛かっていた…。

小林 ドライバーを新品にしてショットが一段と良くなりましたし、最終日は天候が悪かったので、コースや雨との戦いという感じでした。レインウェアを普段は着ないんですけど、最終日の序盤は着て…やっぱり体の動きとかがいつもと違うなと思いながらプレーしました。 途中から雨が上がり、脱ぎました。

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――15番パー5ホールではバンカーからチップインバーディーを決めました。

小林 3打目がグリーンガードバンカーに捕まり、終わったな(優勝争い脱落)と思ったんですけど、上手くいけばパーで上がれるかもと思ったので、チップインしてホント良かったです。

――17番パー3ホールのボギーで、結果的にはプレーオフ進出に一打届かなかったことになりますが。

小林 ショットを抑えて打たないといけなかったため、少し引っ掛けてしまい、2打目アプローチも3打目のパットも失敗してしまいました。

――それでも最終18番ホールではバーディーフィニッシュ!3位タイ。次につながるプレーだと思いますが、如何でしょう?

小林 (ツアー初優勝は)だいぶ身近になりました。16番ホールくらいから「優勝争いしている!」と思っていましたから、1打及ばずの結果ですが、手応えがあります。アプローチショットにもっと磨きを掛け、パット力も高めたいと思います。 去年はよく緊張していましたが、今年はプレーに集中できています。勝負の年だと思っているので一試合でも早く結果を出したいです。

――それをファンも願っています。頑張ってください。