LAST UPDATED:2026.1.22
プロインタビュー vol.78
浅地洋佑
-トップ選手が集う世界舞台に挑む-
昨2025年5月に日本ツアーの中日クラウンズで4年ぶりとなるツアー4勝目を挙げ、11月にはアジアンツアー「マオタイ シンガポールオープン」を制して海外ツアー初優勝を果たしたチームオノフの浅地洋佑。同ツアーのインターナショナルシリーズランキング2位の座を射止め、今年のLIVゴルフ出場権を手にしたことで、今2026年は世界舞台を主戦場に戦う。その意気込みを熱く語ってもらった。

――新年あけましておめでとうございます。浅地プロにとって25年は実りある年でしたね。国内ツアーで1勝、アジアンツアーでは初優勝を飾りました。本当におめでとうございます。
浅地 いつも応援頂き有難うございます。4年ぶりに優勝を挙げられて嬉しいです。
――例年、浅地プロは年頭の抱負として年間1勝以上、ゴルフ日本シリーズ出場を掲げていますが、それを見事実現させた一年になりました。5月、中日クラウンズ優勝して以降、さらに勝利数を重ねるのかと思われましたが、年間2勝目まで少しブランクが空いたようにも感じます。何か理由があったのでしょうか。
浅地 1勝目を飾った次戦(関西オープン)で1打差の2位タイの成績を挙げましたが、それからツアー日程の関係や私用もあって10日間ほどクラブを握りませんでした。そうしたら感覚と実際のスイングに「ズレ」が生じてしまったのです。コーチやトレーナーと相談しながらその「ズレ」を埋めて行ったのですが、少し時間を要してしまったのは否めませんでした。
――いつごろ復調できたのですか。
浅地 10月の日本オープンでは「今週は行けそう」という手応えがありました。しかし、ナショナルオープンならではのタフなコースセッティングにやられた形で、思うような結果を残せませんでした。ツアー終盤戦に向けて、休養を取ろうかとも考えたのですが、環境を変えてみる方法もあると思い、リフレッシュを兼ねてアジアンツアー3連戦に挑むことにしたのです。

――「ホーム」ツアーから離れ、気温や湿度、気候も異なるアジアンツアーはある意味「アウェイ」ツアーですよね?
浅地 確かにそうですね。でも、アウェイだけに注目も期待もさほどされないことでプレッシャーが少なく、伸び伸びとプレーできます(笑)。1戦目(インターナショナルシリーズ フィリピン)では3打差の2位タイという好成績を残せました。次戦は最終日にスコアを落としてしまったものの、予選は通過できた。調子は確実に戻って来ているという感を覚えました。
――そして迎えたのが優勝した3連戦目のマオタイ シンガポールオープンだったのですね。
浅地 はい。まさか優勝するとは思っていませんでしたが、上位争いは出来そうだと感じていました。ショットの調子が上がって来ていたことで、その分アプローチやパットの練習に時間を割けるようになり、プレーにも余裕が生まれた。攻めながら守る。いつもの自分のゴルフスタイルを通せるようになったのです。守っているだけでは、最近の日本ツアーでは予選通過ができません。しかし、攻めて攻めての一辺倒ゴルフでは空回りしたり、裏目に出たりしてしまう。攻めると守るのメリハリのあるゴルフが思い通りにできるようになったのが好結果につながったのだと思います。
――その結果が海外ツアー初優勝にもつながったのですね。LIV出場権を手にしましたが、それも視野に入っていたのでしょうか。
浅地 実は、まったくありませんでした。シンガポールオープン優勝によってポイントランキング上位にジャンプアップし、「このままの順位でツアーを終えたなら」と周囲から言われて気づいたほどで、出場権獲得を狙っていたわけではなかったのです。アジアンツアー3連戦は自分にとってリフレッシュとシード権確保が最大目標だったというのが本心です。下位とのポイント差があり、最終戦でランキング順位を保持できたなら出場権確保はできると分かっていましたが、現実に獲得できて嬉しい限りです。優勝によって日本、アジアンツアーでの2年シードを得て、それに加えてLIV出場権は戦える場所が増えたのですから、本当に有難いことです。


――今年26年は?
浅地 LIVを主戦場にプレーしたいと思います。スケジュールの空きに応じて日本、アジアンツアーに出場するつもりです。まずは2月から8月末まではLIVに腰を据えて戦います。成績結果は世界ランキングのポイントに加算されませんが、ジョン・ラームやキャメロン・スミス、ブライソン・デシャンボーら名だたる世界トッププロがプレーする舞台に立てるのが楽しみで仕方ありません。同組でプレーするチャンスに恵まれたなら、盗めるものはしっかり盗みたいし、一挙手一投足を忘れることはないはずです。受けた刺激は今後のゴルフに生きてくると思います。
――楽しみで仕方ない!という感じですね。
浅地 はい。プレーに関して特別な課題はありませんし、強いて挙げるならパットの決定率を上げることです。他の選手よりも1ラウンドで1パットずつ減らしたなら年間トータルでは何打も違ってきますからね。それと、昨年ツアーの終盤にはドライバー飛距離が15ヤードも伸びたのが大きい。スイング精度のアップと筋力アップトレーニングの成果が実ってのことだと思います。飛ばし屋が多いものの、飛距離アップできたことで最後はパットの出来がカギを握る。だからパット決定率を高めたいのです。
――最後に今年の抱負を教えてください。
浅地 年間1勝は挙げたいのは、いつもと変わりありません。環境が変わるので、ケガせず、無理せず無事に一年を終えたいし、世界のトッププロと伍すわけですが、一戦でも多く優勝争いに加わりたいです。これまで以上の応援をよろしくお願いします。

――海の向こうからの朗報を期待して待っています。頑張ってください。





