LAST UPDATED:2026.06.05
Products Inside Story vol.35
2026 AKA・KURO(後編)
AKAとKURO 2026モデルの開発秘話を制作スタッフがお話しします。

AKAとKURO、ONOFFの2026モデルの企画者が語る制作ストーリーや裏話。後編はデザインのこだわりやAKA・KUROの選び方などを聞きました。

左=聞き手:加藤映乃
CLUB ONOFF担当
右=解説:戸谷禎志
ラボスペックシャフトの技術開発などを経て2026モデルからAKA・KUROのクラブ全般を企画

M――クラブは機能性と密接に関わるデザインも重要ですね。
とくにソールプレートは2026モデルを象徴するポイントです。素材が金属なので、その質感を活かした外観表現にしたいと考え、AKAとKUROそれぞれのカラーリングに大きなチャレンジをしました。
まず、オノフではほとんど見かけることのなかったゴールドをKUROに採用しました。ヘッドに合わせた黒いソールプレートの試作も行いましたが、単体で見ると精悍で格好いいものの、「おっ」と思わせる決め手に欠けるんです。
やはりアイキャッチは必要と考え、過去モデルで取り入れていたマスタードカラーも参考にしながら、何パターンも検討しました。
――ゴールドを選んだ時の反響はいかがでしたか?
最初に「ゴールドにしたい」と言ったとき、周囲の反応はさまざまでした。オノフのブランドイメージとはある意味、対極に近い色でしたから。
判断の決め手になるのは他パーツとのバランス、高級感、そして“オノフらしさ”の枠内でどこまで攻められるかです。デザイナーやスタッフたちと徹底的に議論し、ツヤあり・ツヤ消しも含めて試作を重ねました。
おかげさまで発売後は好評をいただき、この選択は間違っていなかったと感じています。

M――AKAのソールプレートにカッパー色を選んだのは?
カッパーを採用したのは、KUROでゴールドが評価されたことも大きいですね。当初は“いかにもAKA”という赤主体の案もありました。ただ、KUROが挑戦しているのにAKAが想定内では面白くない。そこからさまざまな試作を経て、最終的に今のカッパー色にたどり着きました。
ソールプレート以外の部分に関しては、これまでAKAには赤色を大胆に使ってきたのですが、今回はあえてそれを抑えることにしました。視線がまず向かうのはプレートですから、そこをカッパーにするなら他は引き算する。ヘッドに小さく入れたロゴなどに控えめに赤を入れる程度にしています。
――セットにしたときのまとまりも重視しているんですね。
フルセットで見たときもうるさくならず、統一感が出る色味を選んでいます。AKAはアイアンのバックフェースにオーマークを配し、ウッドのカッパー色に調和するように落ち着いたカラーにしました。太陽光の下だと、より美しく見えると思います。
一方、KUROはウッドのゴールドがそのままアイアンまで来ると過剰になるので、全体のバランスを重視して、アイアンはシルバーの単色で仕上げています。KUROのユーザーさんは自ら調整する方も多いので、ここから機能性を盛り込むことも考慮して、あえてシンプルにしました。

M――ONOFFの文字が隠れているフェースが話題です。
以前はスコアラインを刻んでいましたが、反発を高めるためにフェースを薄くするとラインの部分がさらに薄くなって強度に影響するので、レーザーミーリングでパターンを施しています。
センター周辺はミーリングの密度を低くして低スピン・飛距離アップを図り、外周部は密度を高くして弾道の安定性を確保するためのものですが、この模様は構えやすさにも影響します。
試作品を作っては実際に構えて調整し、アドレス時に自然と「ここにセットしよう」とイメージがわくパターンに仕上げることができました。
フェースのセンターにごく小さな「O」の文字を入れ、周辺に「N」「O」「F」「F」を散らしたデザイナーの力作で、「つい探してしまう」「見たくなるフェース」といったお声をたくさんいただいています。
遊び心ではありますが、これをきっかけにフェースパターンの意味するところやクラブの機能性に関心を持っていただけるようになったらうれしいですね。
――今回はグリップも大きく変わりました。
大阪のSTM社と共同開発したオノフオリジナルの「ONOFF GRグリップ」です。今までのグリップよりももっと手に馴染むようにしたいと考え、従来のラバー系からエラストマー系へと素材自体を見直しました。
パート分割のないシームレスなデザインですからどの向きで装着してもパフォーマンスは変わりませんし、何よりもソフトで滑りにくく、握り心地はかなりよくなったと思います。
表面には微細なカーボンエンボス模様を施して、シャフトデザインとの統一感も持たせました。
シャフトやグリップまで含めたトータル設計を行う国産ブランドは限られます。それがオノフの強みであり、皆さんに長く使い続けていただいている理由の1つだと思います。

MAKAのスペックや詳しい情報はこちら
M――AKAとKURO、どちらにしようかと考えている人は何を基準にしたらいいですか?
まずは重量差ですね。AKAとKUROの差は重量帯でしっかり分けているので、まずそこを基準に考えていただくのがいいと思います。同じSシャフト装着のドライバーでもKUROは310g、AKAは300gです。体力的に振れるかどうかが判断基準になります。
推奨ヘッドスピード帯も設定していますが、あくまで目安と考えたほうがいいでしょう。実は適応ヘッドスピードの差は大きくありません。軽くても速く振れない方もいますし、重くてもタイミングが合えば振れる方もいます。やはり重さ重視で「振り切れるかどうか」によって判断していただきたいですね。
――以前と比べてAKAとKUROの適応範囲が広がった印象もあります。
適応範囲が広がった分、AKAとKUROの距離は多少近づいた印象があるかもしれません。AKAはつかまりのよさを継承しつつ強弾道ドローにして性能を高め、KUROは本来持っていた操作性の高さに寛容性が加わりました。どちらかというとKUROの適応範囲がAKA方向にも広がった感じです。
最初はAKAから入り、振れるようになったらKUROへステップアップし、いずれまたAKAに返るという選択も今後はあるかもしれません。各地でフィッティング&試打会も開催していますので、ぜひ一度、進化したONOFFの2026モデルを体感していただければと思います。

MKUROのスペックや詳しい情報はこちら
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