2019.1.11

[vol. 010]

from Golf Islands
南の島の住人たち


年末年始に暖かい国へゴルフに行かれた方もいらっしゃると思います。今回はそんな暖かい国からの便りをご紹介します。

Part1 from HAWAII
西村洋志にしむら・ひろし

ハワイ・オアフ島在住。
50歳・ゴルフ歴20年・HC10

ハワイに移り住んで5年。日本では月1ペースだったゴルフがこちらに来てからは週1に増え、仲間とのゴルフを楽しんでいます。

一緒にラウンドするのは現地の友人や日本から来る友人、そして最も多いのが、私も入会しているNPOハワイシニアライフ協会(HISLEA)の会員です。HISLEAは2007年に元ソニー・ハワイ社長の坂井諒三さんらによって設立されたシニアのための非営利団体で、会員数はホノルルと日本に約950人。年間開催イベント数は実に200回以上という、他に類を見ない活発な組織で、毎月2回、ゴルフの定例会も開催しています。

先日は協会の会長でもある坂井さんとワイアラエ・カントリークラブをプレーしてきました。1月10日に開幕するソニーオープンinハワイに向けて準備が着々と進んでいるようで、グリーンがだいぶ速くなっていました。ハワイで最も格式が高いと言われ、入会にも厳しい基準があるクラブですが希望者は増える一方だそうです。

普段、よく行くのはパール・カントリークラブ。HONDA創始者の本田宗一郎さんが1975年に経営を継承して以来、ハワイと日本の懸け橋となってきたチャンピオンシップコースです。地元ゴルファーの人気もとても高く、デビット・イシイ選手やミッシェル・ウィー選手らがここから巣立っていきました。

ワイキキから車で30分ほどの真珠湾を見下ろす高台にあり、見晴らしは最高。フェアウェイの複雑なアンジュレーションや海に向かって切れていくグリーンなど多彩な球趣を持ち、何度でも挑戦したくなるコースです。

料金はいずれもカマアイナ・レート(ハワイ州居住者限定料金)が設定されていて、私達は旅行者の皆さんのおよそ3分の1の料金で回ることができます。ゴルフ以外の物価は確かに高いですが、40~50分圏内にロケーション抜群のコースがたくさんあって、しかもプレーフィが格安なところはやはりゴルフ天国と呼ぶに相応しいと思います。

ワイキキから空港寄りのカカアコ地区では大規模な再開発の最中で、コンドミニアムの建設ラッシュが続くなど街の表情は刻々と変化しています。米国本土からの観光客が多い冬場はホテルもゴルフ場も予約が取りにくくなるので、これからハワイに来る予定のある方は早めの予約がおすすめです。

上の写真はパールCCのハウスからの眺め。左上=パールCC、正面玄関のクリスマス飾り。Snowmanのバルーン人形もこの日は風が強く、横になっていました。右上=正面玄関の木に放されていたジャクソンカメレオン。かわいいヤツです。今は見かけなくなってしまいましたが、恐らくコースのどこかにはいると思われます。左下=ダイヤモンドヘッド山頂から望む虹。ダブルレインボーは幸運のサインと言われています。右下=夜景スポットとして名高いタンタラスの丘から見たワイキキとダイヤモンドヘッド。

Find Information
allhawaii(オールハワイ)
ハワイ州観光局の総合ポータルサイト。ゴルフ情報も満載
Pearl Country Club(パール・カントリークラブ)
真珠湾の絶景を望む美しいコース。18ホール・6787ヤード・パー72
開場/1967年
設計/Akira Sato
NPOハワイシニアライフ協会
ハワイをテーマにスポーツ、文化、社会貢献などで交流を図っています
Part2 from BALI
石田敏之いしだ・としゆき

インドネシア・バリ島在住。
53歳・ゴルフ歴20年・HC11

バリ島はリピーターがとても多い観光地。かくいう私もその一人で、10年前に初めて来て以来、年4回、年6回と通うようになって結局、住み着いてしまいました。今ではゴルフ 好きが高じて、島で唯一、中古クラブを扱うゴルフショップを開き、主に長期滞在中や在住の欧米からのお客様たちと週2回ペースでコースに出ています。

近頃は地元インドネシア人ゴルファーも急増中で、どうやらインドネシアにゴルフブームが起こり始めているようです。30年くらい前の日本に似て人々に活気があり、これもバリ暮らしの魅力のひとつになっています。

島内にゴルフ場は5カ所あり、なかでもよく行くのがバリ・ナショナル・ゴルフクラブです。池とバンカーの造形が見事な本格派で、600ヤード超のパー5やトリッキーなパー3など何度回っても面白く、海やココナツ林の景色も楽しめます。

キャディはタイのゴルフ場と同じように、こちらもプレーヤー1人に1人付くのが基本です。それだけならさほど珍しくはありませんが、海外から初めて来た人たちがびっくりするのがバリのゴルフ場のショットガンスタートです。

コンペの話ではありません。通常のプレーでも混雑する日は「じゃあ2番ホールからスタートして」「8番から出て」と割り振られます。慣れてくるとこちらもコース側からの指示を待たず、「今日は4番くらいから始めるか」と、自分で申告してプレーを始めることもあるほどです。

みんな「1日、楽しむぞ」というスタンスで気軽にコースに足を運び、堅苦しさはゼロ。プレーウェアに関してはドレスコードがあるものの、行き帰りの服装は自由ですし、スタッフがすこぶるフレンドリーなところも慣れれば実に快適です。しかも在住者のプレーフィが手頃で、旅行者向けの料金は日本円で1万円~2万円が相場ですが、私たちはその5~8割引きでラウンドが可能です。

スコールが降ってもプレーを中断して少し待てばすぐに止んで、濡れたウェアも乾きます。だからレインウェアを持っている人はまずいません。コースコンディションは完ぺきとは言えないところもありますが、一定のレベルは保たれています。

365日温暖な気候と、海・山の美しい景色に囲まれて、ゴルフをとことん気軽に楽しめるのがバリの魅力。皆さんもぜひ一度、体験しに来てください。

上の写真はバリ・ナショナル・ゴルフクラブ。ヌサドゥアの高級リゾートエリアに隣接しています。左上=いつも元気なキャディさんたち。チップの目安は1人Rp200,000(約1500円)ほど。右上=バリにも屋台文化があり、地元の人達で賑わいます。写真の料理はBAKSO(バクソ)という名の肉団子スープ。インドネシアのソウルフードのひとつです。左下=不思議な力が宿り万病に効くと言われる聖なる泉、ティルタ・ウンプル。多くの人々が沐浴のために訪れます。右下=ロビナはバリ島北部の美しく静かなビーチ。イルカ・ウォッチングで知られています。

Find Information
VISIT INDONESIA(ビジット・インドネシア)
インドネシア共和国観光省公式ページ
Bali National Golf Club(バリ・ナショナル・ゴルフクラブ)
約2年間の改装を経て2014年リニューアルオープン。18ホール・6878ヤード・パー71
開場/1988年
設計/Nelson & Haworth Golf Course Architects
Golf Bagus Nusa Dua(ゴルフ・バグース)
石田さんが経営。リゾートエリア、ヌサドゥアにあるゴルフショップ。電話は日本語対応可(+62-821-4444-6500)
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