1967年新潟県出身。東京女子大学在学中にフリーキャスターとして活動を開始し、2002年NYフォーダム大学に留学。帰国後はJICAの途上国視察に参加、内外のビジネスによる社会課題解決の現場を多数取材。事業創造大学院大学でMBAを取得し、2010年同学客員教授に就任。地方創生や企業経営などをテーマに幅広く活動している。テレビ『ひるおび!』(TBS)、『ミヤネ屋』『かんさい情報ネットten.』(読売)、『アップ!』(メ~テレ)コメンテーター。『都会を出て暮らそうよ~BEYOND TOKYO~』(BSテレ東)メインキャスター。ゴルフ歴20年、ベストスコア90。
1日中、眺めていられる幸せ
富士山を間近に望む富士国際ゴルフ倶楽部。写真は富士山に向かってティショットを打っていく富士コース11番パー4(401~299ヤード)。
私は富士山を見るのが大好き。これまで世界各地を旅してきましたが、あの景色に勝るものはありません。新幹線に乗る時も座席は当然、富士山側。時速300キロで走る車内から撮ったとは思えないほど、ものすごく上手に写真を撮ります(笑)。
ゴルフ場では、静岡県の富士国際ゴルフ倶楽部ですね。2コース36ホールのあちこちから雄大な富士山が見えてマニアにはたまりません。もう何度も通っていますが、あの景色を見て気持ちが大きくなるせいかのびのびプレーができて、必ずいいスコアが出るんです。
歴史のあるゴルフ場なのに気取らない雰囲気で、隅々まで手入れが行き届いているところも気に入っています。
左=ハウス前から見たパッティンググリーン越しの富士山。右=富士コース12番(544~453ヤード)。ストレートなパー5のフェアウェイから。
留学中に覚えたアメリカンスタイル
35歳でフォーダム大への留学を決意。ニューヨークで一時期を過ごしました。
ゴルフは20代の頃から始めていましたが、コースに出る機会といえばテレビ局の関係者のコンペが中心で、文字通りのお付き合いゴルフがほとんどでした。高級なコースで賞品も豪華。その分、参加費も凄く高い(笑)。正直、本気でやる気にはなれませんでした。
それが一転したのは35歳でニューヨークに留学した時からです。友人に誘われて行ったパブリックコースで、日本で経験していたのとは全く異なるゴルフを体験し、その楽しさに驚きました。とても自由で気軽で、30ドルくらいあれば十分。カジュアルな雰囲気がしっくりきて、初めてゴルフに夢中になりました。
市内やハドソン川を越えたニュージャージーにパブリックコースがいくつもあるニューヨーク。1人でラウンドしたこともありました。
そんなアメリカンな雰囲気を味わえるゴルフ場が、実は東京にもあるんです。番組をご一緒している中村雅俊さんにスタッフと何度か連れて行っていただいているのですが、“日本の中のアメリカ”と呼ばれる場所にあり、入るのにパスポートか免許証が必要で、支払いもドルかクレジットカードで行います。
このコースに行くたび、ホールアウト後にハウスのレストランでハンバーガーを食べるのも楽しみのひとつになっています。シンプルでボリュームがあって、日本のものとはやはりひと味違うような気がします。
レストランのハンバーガーは留学していた頃を思い出す味。東京都下の丘陵地に造られたコースは適度にアップダウンもあり、なかなかの手ごたえです。
アメリカでようやくその面白さを知ったゴルフ。帰国後は熱心なゴルファーに変身し、100は切れるようになったのですが、なかなかその先に進めません。
そんな時、とてもラッキーなお話をいただきました。2013年のNHKのゴルフレッスン番組で、賞金王になったばかりの藤田寛之さんに教わる生徒役を仰せつかったのです。
それまで誰にも教わったことのなかった自己流スウィングを藤田プロにイチから直していただいたおかげで飛距離が伸び、ベストスコアの90を出すほどに。スウィングってやっぱり大事なんだなと実感しました(笑)。
最近も調子がよければ92~93でまわれるのですが、いまだ90を切ることができずにいます。贅沢は言わず、89でいいので今年こそ出してみたいと思っています。
ゴルフ場のご当地グルメ
北海道クラシックゴルフクラブのスープカレー。ひとつひとつの素材の味が際立って、さすが北海道と感動する美味しさでした。
最近は東京の自宅にいられるのは週に2〜3日ほど。テレビのレギュラー番組や講演、取材、会議などで毎週3~4日くらいはどこかに出張しています。ゴルフも日帰りで急いで帰ってくることが多く、食べることが大好きな私にとって心残りなこともありますが、だからこそゴルフ場のレストランではその土地の味を楽しまなくちゃと思っているんです。
これまでに行った中では、北海道クラシックゴルフクラブが食事だけでもまた行きたいくらいのクオリティでした。スープカレーを選んだのですが、これが本当に美味しくて。とにかく野菜の味が濃いんです。サイドメニューで頼んだ『インカのめざめ』も忘れられません。ジャガイモの貴重種を使ったフライドポテトで、あんなに甘くてホクホクなポテトを食べたのは初めてでした。
もちろんコースも素晴らしく、歩いているだけでも満足してしまうほどの景観に出合えます。足もとのベント芝のフェアウェイは、これグリーンじゃないですか?と勘違いしそうな仕上がりです。ダフッたら申し訳ないとクリーンヒットを心がけていたらナイスショットを連発、いいスコアで回れたのは予想外の展開でした。
北海道クラシックのレストランとコース。右下はこちらも絶品メニューの『インカのめざめ』。断面の黄色が鮮やかです。
長野県の信州伊那国際ゴルフクラブも雄大なロケーションのコースで、おいしいものがありました。これまで3回くらい行っているのですが、標高が高いのでボールがよく飛ぶんです。
ここで見つけたご当地グルメがハニーミルク。牛乳に蜂蜜を入れた飲み物で、これを知ってから私も家で作って飲むようになりました。
県内の他のゴルフ場でもメニューに載せているところがいくつかあるようですが、伊那国際では地元産の蜂蜜とおいしい牛乳にこだわって作っていると聞きました。
美味しいものといえば、埼玉県飯能市内のゴルフ場に行った時、知り合いのメンバーの方から地元で評判のお菓子を教えていただいたことがありました。大里屋という和菓子屋さんの四里餅(しりもち)。ふわふわのお餅の中に甘さ控えめの餡が入っています。
10個入りをお土産にいただいたのですが、賞味期限がとても短く当日中と書かれています。私ひとりじゃとても食べきれないわとその時は思いました。ところが、気がつけば3個減り、4個減り……。結局、その日のうちに完食していました(笑)。
和菓子は大好きなのでこれまでいろいろと食べてきましたが、過去最高の部類に入る美味しさでした。
左=松本で。中=伊那国際ゴルフクラブ。アルプスを望み、夏でも平均気温22~25度と爽やか。右=飯能の名菓『四里餅』。その名は筏乗りが四里の急流を下る際、この餅を食べて乗り切ったという話から。横型がこし餡、縦型がつぶ餡です。
最後に、私の旅の必需品をご紹介します。それは入浴剤と霧吹き。出張でも前泊してゴルフという日でも、ホテルでどれだけ集中して睡眠できるかは最重要テーマです。私はどんなに仕事が立て込んでいても入浴時間を確保して、血行を良くして疲れをできるだけ取ってから寝るようにしています。それには入浴剤が効果的。かさばらず、ホテルのショップやコンビニでも手に入ります。
霧吹きは洋服のシワを伸ばすのに愛用しています。前日の夜、ハンガーにつるした服に霧吹きで水をかけておくと、翌朝はシワがほとんど消えています。ミニサイズでもいいのでバッグに入れておくと役立ちますよ。ぜひお試しください。
山梨・静岡 富士山絶景スポット
Find Information
- 富士国際ゴルフ倶楽部
- 36H 富士コース6501Y P72、乙女コース6267Y P72
開場/1961年
設計/三菱地所、相山武夫
豊富な樹林に囲まれた36ホール。全組キャディ付きの富士コースとセルフの乙女コース、共に雄大な富士山を望みながらのプレーを楽しめる。
- 北海道クラシックゴルフクラブ
- 18H 7059Y P72
開場/1991年
設計/ジャック・ニクラス
新千歳空港から約20分。ニクラスが故郷ミュアフィールド・ビレッジをイメージして設計したオールベントコース。2018年に日本プロが開催された。
- 大里屋本店
- 明治40年創業の和菓子店。飯能名物『四里餅(しりもち)』は賞味期限が当日中の生もののため市内の本店、支店など数カ所のみで販売。売り切れ次第終了。
- 信州伊那国際ゴルフクラブ
- 36H 白樺コース7108Y P72、唐松コース6644Y P72
開場/1973年
設計/戸田藤一郎
アルプスを望む雄大なロケーションのフラットな36ホール。白樺コースは600ヤード超のパー5が2ホールあり、コースレート73.4。今季は3月中旬オープン予定。
- 富士の国やまなし観光ネット
- やまなし観光推進機構が運営する『山梨をもっと好きになるWebマガジン』。山梨の魅力を発信、毎月15日に更新している。