2018.9.6

ウィリー・パーク・ジュニアは、ゴルフ史上最古のトーナメントである第1回全英オープンでトム・モリス・シニアを破って優勝した、ウィリー・パーク・シニアの息子である。

父は相当なパットの名手だったが、息子もその血を引き継ぎ、とてもパットの上手い選手だった。

父は全英オープンに4回優勝しているが、息子も2度の優勝を飾っている。

パーク家と同様に、モーリス家にもトム・モーリス・ジュニアという息子がおり、マッセルバラのパーク家とセントアンドリュースのモーリス家は親子2代にわたっての佳きライバルだった。

両家とも選手として腕が良いだけでなく、クラブやボール作りの職人として、またコース設計家としても大成功を収めている。

特にコース設計家としてウィリー・パーク・ジュニアは大活躍し、スコットランドだけでなく、英国中に素晴らしいコースをデザインし、ゴルフ創世記のアメリカやカナダにも名コースを造っている。世界中に170のコースをデザインし、彼の一番の代表作はロンドン近郊のサニングデールゴルフクラブである。

そうしたことだけでなく、ウィリー・パーク・ジュニアはゴルフライターとしても名を馳せ、2冊の著作を遺している。1作目が「ザ・ゲーム・オブ・ゴルフ」、2作目が得意のパットについて書いた「ジ・アート・オブ・パッティング」である。

ウィリー・パーク・ジュニアは、ショットは乱れることもあったが、そのミスをパットで取り返すしぶといゴルフが信条で、2度目の全英オープン優勝はプレーオフの末に勝ったもの。

「A man who can putt is a match for anyone(パッティングに優れたものは常に勝つ)」という名言を遺している。

Willie Park Junior

1864年2月4日、スコットランド・マッセルバラ生まれ。1925年5月逝去。享年61歳。16歳の1880年に初めて全英オープンに出場し、その後、トップ10に入ること12回。優勝は1887年、1889年の2回。