今回は三浦半島北西部の高台に展開する9ホール、葉山パブリックゴルフコースをラウンドしてきました。御用邸で知られる保養地・葉山の街並みを見下ろし、天気のいい日は相模湾越しの富士山を眺めながらプレーを楽しめる絶景コースです。パー4が3ホールあり、打ち上げ・打ち下ろしと変化に富んだレイアウトは手ごたえも十分でした。
標高約180メートルの高台に位置する葉山パブリックゴルフコース。その魅力は何と言っても富士山や相模湾を見渡すロケーションのよさにあります。
マネージャーの吉澤亜由美さんは、「富士山が見えるコースはたくさんありますが、富士山と江の島の両方が見えるのは当ゴルフ場だけかもしれません。お客様からも、いいところで働いてるねとよく言われます」とおっしゃいます。
夏は相模湾から吹く風のおかげで都心よりもだいぶ涼しく、またこれからの季節は空気が澄んで富士山の眺めが一段と冴え、夕暮れの景色も格別だそうです。
誕生は1975年。創設者のプライベートコースとして6ホールで開場し、その後、葉山国際カンツリー倶楽部の系列となり、現在はパー3が6ホール、パー4が3ホールのミドルコースとしてパブリック営業をしています。
ショートコース以上・本コース未満を指す“ミドルコース”という呼び方はあまりなじみがありませんが、沖縄県に多く、ドライバーやウッドも使えるゴルフ場として親しまれています。
全長は1479ヤード。3、7、9番がパー4で、ラウンドは歩き&担ぎ限定です。結論から言うと、これがなかなかの手ごたえでした。なかでも7番は9ホール中最長の349ヤードのほぼストレートな打ち上げで、距離表示以上に長く感じます。続く8番は一転して70ヤードのコンパクトなパー3ですが、グリーン奥に富士山、江の島、海が広がる絶景ホールです。
ベントの2グリーンはいずれも広めで、アンジュレーションはそれほど大きくありませんが微妙に切れるラインもあって最後まで気を抜けません。
コースコンディションのよさも印象に残りました。隣接する葉山国際CCのコース管理部門がメンテナンスしているそうで、ラフに至るまできれいに刈り込み、手入れが行き届いています。
ホール間のインタバルは季節の花々が目を楽しませ、ちょっとした庭園のような趣も。今から50年近く前にオーナーが細部までこだわって造った様子がうかがえました。
来場者には毎日のようにやってくるヘビーユーザーの方や、長年通い続け、いつも2周以上して行かれる80代の常連さんグループもいらっしゃるそうです。私は1周だけでも十分いい運動になりましたが、潮風が心地よく、景色は雄大。しっとり落ち着いた雰囲気も感じられて、気分よく過ごすことができました。
「葉山はゴルフ以外のお楽しみも多いところです。食事やスイーツのおいしいお店がたくさんありますし、お土産に新鮮な野菜や葉山牛を買えるお店も。海岸沿いをドライブして来られる方もいらっしゃいます」と吉澤さん。ドレスコードがないのでカジュアルな服装のままスタートしていいそうです。
平日は予約なしの到着順でスタートできる手軽さで、1人でもラウンドが可能。都内から車で1時間足らずで行けて、JR逗子駅から毎日クラブバスも運行しています。
週末は予約でスタート枠がほぼ埋まってしまうことが多いそうですが、今日は天気もいいし、ちょっとゴルフしたいなと思ったら、まずは電話で問い合わせてみることをおすすめします。
文/オノフ担当 朝岡郁雄
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- 葉山パブリックゴルフコース・練習場
- https://hayama-pg.com/