当日予約OK・完全セルフプレー・ドレスコードなしのGDO茅ヶ崎ゴルフリンクス。海風を感じて気軽に、自由に。9ホールのシーサイドコースでそんなゴルフを体験してきました。
パブリックの9ホールとしてすっかり定着したGDO茅ヶ崎ゴルフリンクスですが、以前は茅ヶ崎ゴルフ倶楽部というメンバーシップのゴルフ場でした。閉鎖か存続かという時期を経て2020年からゴルフダイジェスト・オンラインの運営となり、翌年『GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス』に名称変更。とびきりカジュアルなゴルフ場に生まれ変わって今に至ります。
防風林に囲まれた用地の広さが限られていたため最初から9ホール。1957年の開場ですからすでに70年近い歴史があり、「東の井上(誠一)、西の上田」と謳われ、大阪ゴルフクラブや古賀ゴルフ・クラブなど数々の名コースを手がけた上田治が設計しました。
フェアウェイのうねりやアゴの高いバンカーなど、ダイナミックなデザインで知られる上田設計。茅ヶ崎GLもグリーン周りのアンジュレーションやバンカーの造形にその特徴が残り、手ごたえを感じます。
樹齢を重ねた松林でコース内から海を直接見ることはできませんが、海風が見えないハザードに。バンカーに重めの砂を入れていても、たびたび補充が必要になるそうです。
上田治といえば借景の手法をゴルフコースに取り入れたことでも知られていて、茅ケ崎GLでも富士の借景を楽しめます。5番ホールに来ると突然姿を現す富士山のインパクトは想像以上。豊富なキャリアを誇る同伴プレーヤーのI氏が「神奈川のコースでこんなに真正面に大きく見えるところがあるなんて」と驚いたほどでした。
ゼネラルマネジャーの伊藤修武さんにお話をうかがうと、「後半の5番から9番にかけて、天気がよければ富士山がバッチリ見えます。なかでも一番いい角度で見えるのは6番グリーンと7番のティーイングエリア。6番をホールアウトしたらティ方向を振り返るのをお忘れなく」とのことでした。
一部アイアン限定ホールもあるものの(1、3番。女性はUTまで)、それ以外は広々として開放感のあるホールが多く、富士山に向かって打ち、歩く気分は実に爽快でした。また、2面ともベントのグリーンは転がりがよく、ほどよい速さもあり楽しめました。
ラウンドは全組セルフ・歩き。カートは2輪の手引きと3輪の手押しの2タイプから好きなほうを選べます。安全上の理由で1人ラウンドは受け付けていませんが、1人エントリーは可能で組み合わせに。また、空きがあれば当日ハーフ追加もOKだそうです。
伊藤GMは「茅ヶ崎駅南口発のコミュニティバスがクラブハウスの目の前に停まりますから、クラブケースに6~7本入れて電車でご来場いただくのもおすすめです。ハウス2階のカフェで、美味しいバーベキューや湘南ビールも楽しめますよ」と教えてくれました。
まだ日程は調整中ですが様々なイベントも予定しているそうです。
「夜のコースで様々なアクティビティを楽しんでいただく『ナイトピクニック』や、『フットゴルフイベント』、『カヤック体験会&9ホールラウンド』、『9ホールのガチンコ競技』などを計画中です。詳細は後日公開しますのでWebサイトでご確認ください」とのことでした。
ランチタイムやホールアウト後はハウス2階の『TREX CHIGASAKI OCEAN CAFE』でゆったり過ごせます。東京・神奈川でカフェを展開する会社が運営しており、かつてのクラブハウスレストランからイメージ一新。とてもおしゃれな空間になっていました。
店内にはキッズコーナーやパーティールームもあり、伊藤GMの言うとおりテラス席ではバーベキューが可能で、手ぶらで味わえるメニューが用意されています。また一角には愛犬同伴OKのテーブルがありました。隣接してドッグランがあり、その帰りに来店する方も多いそうです。
マスター室のスタッフ・前田守重さんは、ゴルフの後もたっぷり遊べるのが9ホールのいいところとおっしゃいます。
「もちろん2周してコースを満喫されるのもおすすめですが、朝一番のスタートなら9ホールを回り終わるのが10時前。あとはドライブを楽しんだり、食事や買い物に行ったりという方もいらっしゃいます。この辺は素敵なお店が多いですからね」
地元の方々の足は自転車。海沿いにサイクリングロードが整備されていて、サーフボードを積んだ自転車をよく見かけます。茅ヶ崎GLも自転車での来場OKだそうです。
以前、この欄で「プレー後は夕焼け前の海でぷかぷかとサーフボードにまたがる。これが私の理想」と書きましたが、ここはまさにそれが実現できる場所でした。SUP(サーフボードの上に立ち、パドルで漕ぐアクティビティ)&ゴルフのイベントを開催したこともあるそうで、機会があれば私も参加してみたいと思っています。
文/オノフ担当 朝岡郁雄
link information
9H 2800Y P36
開場/1957年 コース設計/上田 治
車=新湘南バイパス・茅ヶ崎海岸ICから5㎞・約7分
電車=JR東海道本線・茅ヶ崎駅からタクシー約5分、茅ヶ崎市コミュニティバス約11分
「ほぼフラットな茅ヶ崎GLでは担ぎプレーもおすすめ。ボールの近くまでバッグを運べるので愛用者が意外と多いんです」とスタッフの前田さん。マスター室では担いで回った人にスタンプカードを発行、スタンプ5個で1000円分のプレー割引券と交換できるそうです。
クラブハウス2階にある、食事のみの利用者も多いカフェ。子供も犬も入店OK。祝日を除く月曜日は定休日のためランチもお休みなのでご注意を。
火~金曜=8:00~18:00 (LO:17:00)、土日祝=7:00~20:00 (LO:19:00)
定休日:毎週月曜(祝日は営業)