2018.11.9
タイ出身のO・サタヤはジュニアゴルファー時、ナショナルチームに3度も選出され、米女子ツアーでのプレーを夢見て、米国インディアナ州パデュー大学に進学した経歴を持つ。06年にプロ転向。11年にはJLPGAプロテスト・トップ合格を果たして、主戦場を日本にし、13年「ほけんの窓口レディース」でツアー初優勝を飾っている。その後、14年ダイキンオーキッドレディス、17年ゴルフ5レディスで優勝し、ツアー通算3勝を数える。ツアーにすっかり溶け込み、今では日本語を流暢に話す。日本在住の長さが話しぶり方からも伝わって来た。
- 今年の夏は異常気象で、猛暑続きでしたが、サタヤさんは夏バテしませんでしたか?
「暑いのは、平気ですよ。タイ出身ですからね(笑)。炎天下のラウンドではアイスパック(氷嚢)を使うことも有りましたが、それよりも水分補給を欠かさないように努めました。ほかにはアミノ酸入りのゼリーを口にしたり、バナナはよく食べたりしていました。
- 日本ツアーでのプレーは長くなりましたが、食事には苦労しませんか?例えば刺し身とか…。
「白身の魚の刺し身は大好きですよ(微笑)。お寿司もイカやエビ、ホタテは美味しいですよね。でも、マグロはちょっと苦手なんです。赤色が生のお肉のように思えてしまうので。
日本食で一番好きなのはアジの南蛮漬けです。自分でも作れるようになりたいですね」
- 趣味は釣りでしたよね?
「先日、新潟へ言った時に釣りを楽しみました。キスを釣り上げましたが、それを料理して頂きました。タイに帰国した時は、釣り堀に出掛けてスズキを釣ることをあります。もちろん、それも料理していますよ。
釣り以外、今はギターにもハマっているんです」
- 余暇をエンジョイしているんですね。
「トレーニングの合間ですけどね。今年は体幹を鍛えるためにトレーニングを結構やっています。ダンベルを上げ下げしたり、バランスボールを使ったりしてパワーとバランスアップを図っています」
- 効果は出ていますか。
「スイングに好影響があるように感じています。距離が伸びて、ショットの安定性も高まったと思うからです。
体幹=コアが強くなって来たことで球筋やショットの高低の打ち分けも易しくなりました」
- グリーンキャッチだけでなく、ピンを狙うアイアンショットでは、特に奏効しますね。
「はい。それに今使っているオノフのアイアンは色々なショットを打ち分けやすく、やさしく、簡単に打てるので心強いです。番手間の流れも素晴らしく、距離感も出しやすい。
ボールが上がりやすく、バックスピンを利かせやすい点も気に入っています」
- アイアンに求めるポイントは?
「バックスピン、距離感といったボールのコントロール性能ですね。スピン量が多すぎるとボールが上がり過ぎてアゲンストの風には負けてしまいますから。
私はドローボールが持ち球ですが、ピン位置によってはフェードボールで攻めた方が有利なケースもあります。そんな時にあえてフェードボールを打ちますが、それがとてもやさしいのは有り難いです。
できれば…ロングアイアンのソールがもう少し幅広いと、もっと打ちやすくなるような気がしています」
- 基本的なクラブセッティングを教えてください。
「ロフト24度のユーティリティー(UT)の距離目安が180ヤード。27度のUTが170ヤードで、キャリー160ヤード目安の6番からアイアンをセッティングしています」
- 昨17年はゴルフ5レディスでツアー通算3勝目を飾りましたね。
「応援ありがとうございました。16年は成績を挙げられず、賞金シードを失ってしまい、17年は下部(ステップアップ)ツアーに出ながら、出場チャンスが少ない中での(レギュラー)ツアー出場。そんな状況での優勝は、とても嬉しかったですし、価値ある1勝だったと思います」
- 下部ツアーとツアーとでの試合環境に違いを感じますか?
「コースセッティングはもちろんですが、やっぱりギャラリー数が違いますよね。ツアーには大勢のギャラリーが来るので、選手としてのやり甲斐も変わってくる。ツアーなら、たとえばグリーンを狙ったショットが乗ったのか乗らなかったのかが拍手や声援で分かります。しかし、下部ツアーはギャラリーが少ないので、ショット結果がわからないことが多いんです。グッドショットを打った時に拍手や声援を頂くと、やっぱり気持ち良いですよ。」
- これからも拍手が鳴り止まないプレーをぜひ披露してください。
「頑張ります!」