2023.08.23
体調が回復し、ツアーに復帰したチームオノフの重永亜斗夢。開幕戦から横浜ミナトチャンピオンシップまで12試合に出場して今季最高順位はゴルフパートナー・プロアマトーナメントでの23位タイ、予選落ちは5回を数える。思うような好成績を挙げられていないが、重永の表情は暗くない。むしろ、明るいのだ。オノフのクラブを手にしながら、近況インタビューに応えてくれた。
- ツアー連戦の疲れはありませんか。
重永
お陰様で体調に変わりはありません。元気で過ごしています。体調は万全ですが、ゴルフはまだ本調子ではないんですけどね……(苦笑)。
ツアーのレベルが高くなっているだけに一日も早く復調したいし、調子さえ取り戻せたなら上位進出、優勝争いに加われると思っています。
- 思うようなショットが打てないのでしょうか。
重永 ショットは決して悪くありません。小技がいま一つなんですよね。グリーン周りからのアプローチやパットが、今までとは違う感覚なんです。
- 「感」が求められるショットやパットが上手く行かない。グリーンに近づくほど技術よりも感覚が求められますからね。
重永 そうなんですよね、ゴルフは。その感覚が、まだ研ぎ澄まされていない感じなんです。ハマれば、すぐに上位で戦い続けられると思ってはいますが、実際、試合になると変な反応をしてしまうことが多い。でも、落胆はしません。ツアーを一年間休んでいたのですから、すべて「経験」なんだと割り切っています。参戦前の予想以上にうまくプレーできてはいますが、予選を通過しても下位に終わってしまっているのが現状です。
- 12戦して5回の予選落ちを喫しましたね。
重永
実は、すべて予選落ちするかも…の思いもあったんですよ。予選を通過して、大会4日間ラウンドできるのは、自分の復調に向けてプラスになっていると考えていますから、好成績を挙げられないという焦りはありません。
毎試合、一生懸命にプレーするしかない。その結果、シード落ちを喫する覚悟も、QT(クォリファイングトーナメント/ツアー出場優先順位決定戦)に行かざるを得なくなることも想定済み。ですから、いまは予選通過して4日間プレーすることを目標に戦っていますし、そこで得た手応えを糧にしています。すべてをプラス思考で捕らえるようにしているんです。ショットが好調なのが救いになっています。
- 手にしているそのクラブは?
重永
あっ、これですか。来月発売されるオノフの新ユーティリティークラブのプロトモデルです。ソールのカラーリングが変わるとのことですが、クラブ性能は抜群に良いんですよ。
オフシーズンに頂いて試打し、すぐに気に入り、即ツアー投入しました。ボールが捕まりやすく、打感は最高。飛ばしたい時に飛ばせて、ボールを上げたい時に上げられる。縦距離と弾道の高さを自在にコントロールできる優れものユーティリティーです。
- ロフトは?
重永 これは24度です。キャリーが出せて、4番アイアン代わりかな。パチンと叩いてボールがパーンと飛んで行ってくれるクラブです。
- 重永プロにとって理想的なユーティリティーなんですね。
重永 はい。ボール位置を右足寄りにセットしてロフトを立てて打ったなら、風に潜って前に飛んでくれる。ロースピンでボールが上がりにくくてグリーンキャッチしづらい、飛ばせないユーティリティーが多いんですけど、これは違う。ボールをあやつって高い球も強い弾道も打ち分けられるんです。飛距離目安は190~220ヤードですが、バーディー奪取やスコアメイクに欠かせない強い味方です。それこそ、このユーティリティーを投入していなかったら、今季は1回も予選通過ができなかったかもしれません(笑)。
- 相当助かっているみたいですね。
重永 オノフクラブの実力は半端ではありません。アマチュアゴルファーの方々に自信をもってお勧めできる逸品です。
- ツアーは折り返して後半戦です。さらなる活躍を期待しています。
重永 活躍して、このユーティリティーの良さもアピールできるように頑張ります。応援してくださいね。