2023.10.18
今季の国内男子ツアーは片手で数えられるほどの残り試合数になった。チームオノフの浅地洋佑、重永亜斗夢のツアー優勝が期待されたものの残念ながら今のところ未勝利だ。しかし、ツアー終盤に入って浅地が上位争いだけでなく、優勝争いにも顔を出す活躍を始めている。東海クラシックでは6位タイでフィニッシュし、今季2度目となるベストテン入りを果たした。翌試合のACNチャンピオンシップ最終日には69をマークして7位タイの好成績を挙げた。「来季シードを確定できたので、残り試合では攻めゴルフをガンガン繰り広げますよ」と浅地の表情は明るい。「最終戦のゴルフ日本シリーズには何としてでも出場したい」と闘志を燃やす。そんな浅地に直撃インタビューした。
- ナイスラウンド!2試合連続のベストテンフィニッシュは好調の証ではありませんか。ツアー終盤戦を迎えて、ようやく浅地プロらしいゴルフができるようになって来たように思えますが…。
浅地 好成績を残せると次の試合にもつながりますし、優勝を意識しながらプレーするようにもなりますよね。
- 残り試合が一桁になり、ツアー終盤戦を迎えますが、目前の目標は?
浅地 賞金ランキング40位以内には入りたいですね。来季の日本オープンをはじめ、ISPSや新韓オープンなど他ツアーとの共催試合に出場する権利を得られるからです。それと今季ツアー優勝者と賞金ランキング上位者だけが出場できるゴルフ日本シリーズにも出たい思いは強い。ツアー優勝したなら、これらの目標はすべて達成できるんですけどね。
- 東海クラシックでは初日16位タイ発進から日に日に順位を上げ、最終日には67をマークして6位タイ・フィニッシュ。上り調子なのではありませんか。
浅地
初日にパットがもっと入ってくれたなら「勝ち負け」のプレーが出来たと思っています。バーディーチャンスを作っても、肝心のパットが(ラインの)一筋違いで決められなかったり、カップに蹴られたりしたのです。タッチが強めだったからかな(苦笑)。バーディーを量産できませんでしたが、その一方で入れごろ外しごろのパーパットをすべてカップイン出来たことで順位を落とさずに済みました。
僕は重いグリーンがそれほど得意ではないんですよね。ショットは悪くないし、不安もありません。ホント、パットの出来次第の状態です。パットが決まってくれれば(優勝)チャンスは高まる手応えを感じています。
- 最終日67のスコアはパットが良かったのですね。
浅地
はい。バーディーチャンスはモノにできましたし、ワンピン距離のパーパットが入ってくれました。パットラインを読み切れたのが大きかった。今思えば、大会4日間、くだらないミスをしたことが悔やまれます。ボギーで済むところをダブルボギーにしたり、フェアウエイからのパーオンショットでグリーンを外したり…。流れを断ち切るプレーをしないといけませんよね。寄せもチップインしそうでしない。チップインしたなら波に乗れるんですけどね。
それでも来季の賞金シードを確定できたので、残りの試合は攻めゴルフをガンガン繰り広げますから、応援よろしくお願いします!
- 攻めゴルフをした結果がACNチャンピオンシップでの7位タイということでしょうか。
浅地 攻撃ゴルフというよりも、パットが入ってくれたからです。東海クラシックほどショットは安定していませんでしたが、その分パットが良かった結果です。ショットが良ければパットが、パットが良ければショットがイマイチというパターンは良くあること。ショットとパットがうまく噛み合えば…です。
- ツアー終盤戦はビッグトーナメントが続き、高速グリーンが舞台になります。マイナビABCチャンピオンシップは歴代覇者ですから、大会2勝目を期待しています。
浅地
有り難うございます。僕自身、あの高速グリーンは得意ですし、コースに対して好印象を持っているので、(優勝)チャンスは十分あると思っています。
残念ながら日本オープンには今季は出場できませんが、そのオープンウイークを利用して最終調整し、残り試合に全集中!で臨みます。
- ツアー通算4勝目を達成して、ゴルフ日本シリーズに出場することを願っています。
浅地 期待に応えられるよう頑張ります!