2022.4.5
ツアー通算3勝の矢野東プロがチームオノフに加わった。グローブライドと用具使用契約を結び、今季開幕戦からキャディーバッグやアンブレラを携えてツアーに挑む。クラブはフリーを貫いている矢野プロだが、実は昨季8月からオノフ フォージドアイアンKUROを頼れる武器にして好成績を挙げ続け、再シード入りを果たしている。2008年以来のツアー4勝目を目指す矢野プロは開幕直前の多忙の中、直撃インタビューを快く受けてくれた。
- 今季から新メンバーとしてチームオノフに加わったわけですが、オノフに対してどんなイメージを持っていたのでしょうか。
矢野 ブランドロゴをはじめ、クラブも用品もデザインや色使いがとってもお洒落だと思っていました。今季から自分もオノフメンバーに加われたのは、とても光栄です。ありがとうございます。
- クラブに関してはフリー契約を貫いているそうですが、キャディーバッグの中にはオノフのフォージドアイアンKUROが入っていますね。
矢野 はい。昨年7月にYoutube「矢野東GOLF TV」で試打させてもらったのが、そもそものきっかけでした。一球打っただけで電気が走ったというか、一目ぼれというか、すぐに気に入ってしまったんですよ。打球感と打球音の良さ、打ち出されるボールにもほれぼれしたんです。ツアーでもすぐに使いたい! そう感じ、自分のスペックで作って欲しいとオーダーしました。 そんな我がままにすぐに応えて頂けて、8月のセガサミーカップからツアー投入させてもらった次第です。お陰でツアー後半戦は好成績を挙げられました。賞金シードを再び獲得できた最大要因の一つだと思っています。
- 昨季の成績を見てみるとツアー後半戦はベスト5入りが3回、ベスト10フィニッシュ4回、ANAオープンでは優勝争いを演じましたね。信頼のおけるアイアンがバーディーチャンスを数多く作ったということですか。
矢野 僕はスコアメイクにとって、ドライバーよりもフェアウエイウッド、フェアウエイウッドよりもアイアンというように短いクラブほど、グリーンに近い地点で手にするクラブほど重要になってくると考えています。 フォージドKUROは中空設計でとにかくやさしく、しかも若干飛んでくれる。実際に試合で使い始めてミスヒットの強さにも助けられました。
- シード復活を遂げられたことで、ツアー通算4勝目が今季の目標になりますか。
矢野 そうですね。昨年から河野勝成コーチにスイングを見てもらうようなって、プロ転向してから一番振れていますし、距離も出ている。ゴルフが本当に良くっているという手応え、実感があります。あともう少しショットコントロールの精度が高まったらと思っています。
- 目標達成に向けてオフシーズンは、これまで以上に合宿をこなしたり、ボールを打ち込んだりしたのでしょうか。
矢野 特には…。週に1回、河野コーチのレッスンを受けたり、コースラウンドしたりしただけで、合宿もボール打ち込みもしていません。開幕戦の前週から本格的な打ち込みを始める感じです。これまでの経験値もありますし、気負わず、焦らず、です。 答えを求めての打ち込み練習よりもスイングパターンや自分の癖を理解することの方がもっと大切だと思うし、自分を知ること、客観視できることが必要だと考えています。 かつては答えを求めて何百球、何千球も打ち込み、その結果2013年はヘルニアを患い、2017年には肘を痛め、いずれもシード権を失った経験があります。不惑を過ぎたこともあって体への負担も大きく感じるし、もうケガはしたくない思いもあります。自分の頭の中でスイングを整理できる力があれば、ボールを数多く打たなくても済みます。まだスイング課題が二つほどありますが、それをクリアーしたならこれまで以上の成績や結果を残せる自信があります。
- 手応えは相当あるようですね。活躍を期待しています。
矢野 応援して頂いている方々のためにも頑張ります。