2023.6.07
チームオノフの新メンバーとなった重永亜斗夢が、ツアーに戻って来た。昨季は持病が悪化して戦線離脱していたが、体調は回復し、特別保障制度が適用されての復帰だ。「体調はとても良いです。久しぶりのツアーで、いきなり結果を出すのは簡単ではありませんが、シード権獲得とツアー2勝目に向けて頑張ります」と重永。その表情は明るい。復活に向けての意気込みを尋ねた。
- およそ一年ぶりのツアー復帰ですが、体調は回復したのですね。
重永 ご心配おかけして申し訳ありませんでした。持病(潰瘍性大腸炎)には、ストレスが一番良くないことから、戦線離脱を決断した次第です。ちょっと長い療養でしたが、お陰様で回復できましたし、実戦の現場から離れたことでゴルフを客観視できたのも自分にとってプラス効果に働くはずだと考えています。
- 今季開幕戦からツアー復帰しましたが、久しぶりのツアーの雰囲気に変化はありましたか。
重永
体調は元に戻りましたが、自分のゴルフはまだリハビリ状態というか、手探りの部分があるのは事実です。まだ地に足が着いていない。フワフワ感たっぷりでプレーしている感じです。
以前は大会2日目と最終日に緊張感が強まっていましたが、ツアー復帰してからはその緊張感を大会初日に感じてしまう。まだ、プレーのまとまり感がないんです。イメージどおりのショットが打てなかったり、体が思ったように動いてくれなかったりすることも少なくありません。ほどよい緊張感ではなく、悪い緊張感を覚えながらプレーしているように思います。自分で変なプレッシャーを掛けてしまって空回りしているような…。
- それでもツアー4戦に出場し、予選通過は2回を数えています。
重永 予選通過率はまだ50パーセントですね(苦笑)。自分のゴルフに徹し切れていない、試合感を取り戻せていないからでしょうね。狙った地点に向かってボールを運べばよいのに風向きや危険エリアなど様々なことをショット前に考えすぎて、その結果最も打ってはいけない方向へ打ってしまう。徐々にその空回り感は拭えて来ましたが、連戦がないため自分のゴルフの流れをつかみ切れていません。連戦が始まれば本来のゴルフの流れに乗ってプレーできるはずだと考えています。
- ツアー離脱というブランクが影響していますか。
重永
ツアーのレベルがアップしていますし、若手選手は増えています。どれだけ飛ばすのか、どんな技を持っているのか。そんな若手選手と一緒にプレーできるのは本当に楽しいですよ。選手よりもギャラリー目線の方が強いかも知れません。とにかく今の自分にとってはトーナメントの現場でプレーできること自体に喜びと感謝の気持ちしかありません。
レベルアップしたツアーとはいえ、自分のゴルフをしたならシード権確保はできると思っていますが、現状はまだその域に達していない。その現実を受け入れ、どう補っていくかが目の前の課題です。自分にストレスを与えないためにもプレーに対して考え過ぎず、自分を精神的に縛り付けないようにし、すべてをプラス方向へ転換するようにしています。ストレスはプレーにも体にも良くありませんからね。
コロナ禍が収まり、トーナメント会場へギャラリーの方々に足を運んで頂けるようになりました。選手としてその対応も踏まえ、僕はニコニコ笑顔でプレーするように努めています。ミスに対して怒るなどのマイナスなことはせず、感謝の気持ちを忘れず、ゴルフを楽しむようにしているのです。
- チームオノフの印象は?
重永 とってもアットホームで、変な気遣いが要らないし、クラブに関してはリクエストにすぐに対応して頂いています。選手ファーストは本当に助かるし、嬉しいです。
- お気に入りのクラブは?
重永 ドライバーです! とにかく弾き感があり、ショットの方向安定性に優れ、ヘッドのバランス、見た目のデザインも良い。ドライバーのトータル性能、総合力がズバ抜けていると思います。一度手にしたら、その飛び、弾き感に驚くこと間違いありません。
- オノフドライバーの実力を多くのゴルファーに知って欲しい…。
重永 そのためにも僕やチームオノフのメンバーがツアーで活躍して、周知させるのがベストですよね。頑張ります!
- 復活Vを期待しています。