2022.12.14
毎年「年間1勝以上」を目標に掲げてツアーに臨んでいるチームオノフの浅地洋佑。昨21年はマイナビABCチャンピオンシップでツアー3勝目を挙げた。今年は、さらなる活躍を期待されたものの、残念ながらベストテン入りを果たすことなく最終戦を迎えてしまった。そんな浅地に2022年ツアーを振り返ってもらい、来年に賭ける思いを語ってもらった。
- 今年一年のツアーを振り返っての感想から話して頂けますか。
浅地 一言でいうなら、これまでのツアーで一番きついシーズンでした。
- 予選落ちを喫してしまうことが多く、予選通過を果たしても上位争いに加わった試合は少なかった。それは、理想のスイングを求めたものの、結果に結びつけられなかったということでしょうか。
浅地
理想スイングの追求というよりも、本来のスイングがただ単におかしくなってしまい、戻すことに必死な一年でした。スイングが少しは良くなったと思っても長続きしない。砂の山を一生懸命に登っていながら、もがいても踏ん張っても気が付けばズルズルと滑り落ちて行くような感じでした。
とは言っても、決してマイナスなことばかりではなく、予選落ちしての週末は筋力アップトレーニングをしっかり出来ました(苦笑)。
- 確かに、春先よりも体つきが大きくなったように見えます。
浅地 自分の体をアップデートしながら、これまでとは違った感覚でプレーできるようにしていきたいと思っています。これまではショートゲームでスコアを作って行くゴルフでしたが、ツアーはパワーゴルフの時代に変わって来ましたから、その波に飲み込まれないようにしなければならいと考えています。
- コロナ禍に入ってツアーには若手選手が多くなり、飛距離を出す選手も増えました。それがパワーゴルフ時代を作り上げた要因でしょうか。以前よりも予選カットラインが上がっていますね。
浅地 ほかにも要因はあると思います。たとえばコースセッティングです。グリーンは止まりやすくなり、ラフはそれほど長くない。だから、飛距離を出せることがアドバンテージになる。もちろん、ゴルフのレベル自体も高くなっているので、予選カットラインが上がって当然ですね。
- パワーゴルフ時代を迎えて、どう対応して行くつもりですか。
浅地 オフシーズンは、さらに体を作り上げて行きます。例年とは違って、オフシーズンを作らず、ツアーが終わった12月もクラブを握るようにし、トレーニングも積み重ねるようにします。年明けの1月は沖縄で合宿を頑張ります。
- プロゴルフ仲間との合宿ですか。
浅地
他の競技選手たちとの合同合宿です。陸上選手やモータースポーツGT500の年間チャンピオンと一緒です。刺激一杯の合宿ですし、一流選手を見て様々なことを学んで自分のゴルフ力アップに役立てたいと思っています。
それと、筋力アップするだけでなく、「使える」筋肉にする。大きくした筋肉のパワーをクラブにロスなく伝えられるようにします。23年ツアーの開幕戦では、ひと回り以上大きくなった体型に変わっていると思いますよ。ウエアのサイズも変更ですね。
- 最後に、今年と来年ツアーを漢字一文字で表現して頂けますか。
浅地
22年は忍耐の「耐」、23年は飛躍の「躍」かな…。来年はうさぎ年ですから、大きく飛び跳ねるような活躍をしたいと思っているからです。
22年ツアー覇者の平均年齢は27歳。僕は来年30歳になりますが、20代の早い時期に苦しい経験が出来て良かったと振り返られるようしたいし、30代を迎えて高いレベルで落ち着いてプレーできるようになりたい。そのためにも充実したオフを過ごしたいと思っています。
- 復活ではなく、「新生」浅地洋佑にとって飛躍の2023年ツアーになることを期待しています。インタビューに応えて頂きありがとうございました。