2023.07.12
ツアー通算23勝。日本タイトル2勝。現役最長20シーズン連続でシード権を保持して来たチームオノフの李知姫。昨季、その記録が途切れてしまった。左足のケガのために満足なオフを送れなかったことが悔やまれる。しかし、シード権再奪取に挑む李の表情がメチャ明るい。新たなウェッジ(プロトタイプ)が「復活」へのモチベーションを一段と高めているのだ。そんな李の近況をインタビューした。
李 お久しぶりです。お元気ですか?
- お陰様で元気です。李プロこそ元気そうで何よりです。体調もゴルフの調子も良さそうですね。
李 昨年とは違って今年のオフは、思いどおりのトレーニングができたのが大きかったと思います。その中でも筋力アップトレーニングを重点に行い、体幹力のアップが出来ました。
- 飛距離が伸びましたか。
李 飛距離を落とさずに済んでいるという感じで、まだ効果がハッキリ現れている段階ではありませんが、自身にはなっていますね。
- 新ウェッジ(プロトタイプ)を使用していると
李
はい。3月から使い続けています。以前のモデルと顏が似ていて、最初に手にした際、私好みの顔だったのでまったく違和感がありませんでした。
実際に打ってみても、(ソール)バウンスの形状が絶妙の仕上がりで「これならすぐに使える」という印象を受けました。どんなライからでも打ちやすくて…たとえば、芝が薄いライからのショットでもヘッドを気持ち良く振り抜けますし、スピンの掛かり具合も抜群です。
ロフト48、52、58度の3本をセッティングしていますが、グリーンから110ヤード圏内で多用しています。スコアを俄然メイクしやすくなったと思います。打感も本当に良いので気に入っています。
- 今季は再シード入りが第一目標となりますが、手応えは如何ですか。
李 QTランク63位なのでツアー前半戦の出場試合数がかなり少なく、下部ツアーにも出場して試合感を取り戻している状態なので、まだ何とも言えません。しかし、それでもショットの調子が悪くないので、レギュラーツアーでどんな結果、成績を残せるのか自分自身が一番楽しみにしているというのが本音でしょうか。
- レギュラーツアーと下部ツアーとでは、雰囲気が違いますか。
李 そうですね、下部ツアーは帯同キャディー制ではないので、たとえば練習ラウンドでは選手同士でホール攻略法を話し合うことが多いんです。レギュラーツアーは選手個々に帯同コーチやトレーナーがいたりするため、練習ラウンドでの選手間の会話が少ないように思います。ある意味、自分の世界に入ってラウンドしている観が強いかな。
- ツアー通算23勝目をぜひ挙げて欲しいと願うファンも多いと思います。
李 応援して頂けるのは本当に嬉しい限りです。ショットの安定度が戻ったなら、以前のような結果は残せると思っていますが、先ほども話しましたが「どんなプレーができるのか」を自分自身が楽しみにしている状態ですから、まずは一打一打に集中して行きたいと考えています。新ウェッジにも活躍して欲しいです。
- 復活優勝を期待しています。
李 頑張りますので、ぜひコースに足を運んで声援を送ってください。よろしくお願い致します。
- インタビューの時間を設けて頂き、ありがとうございました。