2023.12.25
来季ツアー前半戦の出場優先順位を争うファイナルQT(クォリファイング・トーナメント)でチームオノフの重永亜斗夢が8位に入った。今季は公傷制度によってシード奪還を目指していたが、賞金ランキング85位に終わり、同QTに臨んでのベストテン・フィニッシュを遂げたのだ。そんな重永に再シードに向けての思いを直撃インタビュー。「今季は不完全燃焼でした。それだけに来季は完全燃焼を目指します」と、重永は熱く語ってくれた。
- 12月6日から4日間にわたるファイナルQTで8位フィニッシュ。まずはお疲れ様でした。来季ツアー前半戦の出場資格を得られましたが、率直な感想からお話し願えますか。
重永 QT4日間を無事にプレーでき、しかも来季ツアー前半戦に出場できる資格が得られてホッとしています。
- ツアー後半戦に入ってから、徐々に好成績を残し始めていましたが、その勢いにうまく乗れたのですね。
重永
それは、あるかも知れません。僕に取っての今季残り3戦、マイナビABCチャンピオンシップで39位タイ、VISA太平洋マスターズでは最終日に65をマークして9位タイ、そして最終戦となったダンロップフェニックスも予選通過を果たして59位タイ。3連戦すべて4日間プレーできたのは大きかったと思います。
ツアー日程の最終戦であるカシオワールドは出場資格がなくて出られませんでしたが、実は連戦の疲れもあってか体調を崩してしまった。お陰で体重が2キロも落ちたんです。脚が一段と細くなってしまいました(笑)。
- ファイナルQTに向けて不安が募ったでしょうね。
重永 確かに…でも、実際に練習ラウンドしたらショットもパットも悪くありませんでした。初めてプレーするコースでしたが、戸惑いも覚えませんでした。ですから、この調子で4日間プレーしたならそこそこの順位、来季ツアー前半に出場できる順位には入れるだろうな、という手応えがあったんです。
- 初日は7バーディー・2ボギーの65をマークして10位タイ発進。2日目以降も69・69・69とアンダーパースコアで回り切り、8位の座を射止めましたね。
重永
結果的にアンダーパースコアで上がれましたが、とにかく一日一日を、一打一打、気を抜かずにプレーすることに集中したのが良かったと思います。
今季ツアー前半戦はショットが不安定だったり、パットをうまく決め切れなかったりとチグハグなプレーが続くこともありました。しかし、マイナビABCからショット、パットが噛み合い出した。シード獲得に向けては、ちょっと遅かったかな…。
- 年間ツアーから離脱していたことを思えば、仕方ない面もあるでしょうね。
重永 以前も話しましたが、ファイナルQT出場は想定していましたが、ある程度の成績は残せるはずだという期待感も持っていたのです。1打及ばずの予選落ちが少し多過ぎましたね。
- ツアーでもっと活躍で来たはず。そんな悔しさがあるのですね?
重永 はい。ハッキリ言って「不完全燃焼」の一年でした。それだけに来季ツアーでは開幕戦から「完全燃焼」したい。今オフでは体力作りはもちろん、ショット、パットの精度をさらに高め、万全の準備を整えて臨みます。
- 重永プロは2018年に開幕戦優勝を挙げた実績もあるだけに、復活Vをぜひ飾ってください。
重永 ありがとうございます。これまでお世話になった方々、応援して頂いている方々のためにも優勝で恩返ししたいです。頑張ります。
- 充実したオフを過ごし、来季ツアー開幕戦で元気な姿を見せてくださいね。今日はありがとうございました。