2022.4.7
待ちに待った2022年の国内女子ツアーが始まった。チームオノフの黄アルムは開幕戦「第35回ダイキンオーキッドレディス」から大活躍し、優勝争いを繰り広げた。惜しくも優勝は飾れなかったものの、存在感を大きくアピールしたことでチームオノフに勢いが着いたのは間違いない。好スタートを切った黄アルムに直撃インタビューをお願いした。
- 開幕戦での優勝争いは見応えがありました。今季の活躍ぶりを予感させるプレーでしたね。
黄 応援有難うございました。優勝できなかったのはとても残念ですが、勝負事なので仕方ないことだと割り切るしかありません
- プレー内容をどう受け止めていますか。
黄 ショットがとても好調でした。パットラインのやさしい地点へ運べましたし、パットもうまく入ってくれた。パットの調子も悪くありませんでした。アプローチがもう少し寄ったら良かったと思っています。
- それでも結果は単独2位でした。
黄 初戦から好スコアを出せたのはとても嬉しいことです。でも、それが基準になってしまったのも事実です。もっとスコアを出したい、伸ばしたいという欲が出てしまって2、3戦目は予選落ちを喫してしまいました。 スコアが伸びそうで伸ばせずに落としてしまう。伸ばせたと思ったらそこでスコアが止まってしまい、そしてスコアを落としてしまう。ショットそのものは良いのに、プレーがうまく噛み合わなかった感じでした。ゴルフ自体は決して悪いわけではありません。
- ショットが好調だとプレーが楽しいでしょうね。
黄 楽しさよりも不安の方が大きいです。100点満点のゴルフを求めすぎて、100点ゴルフができないことに不安を覚えてしまいます。練習ラウンドでは80点、90点のプレーができているのに試合では50、60点のプレーに変わってしまいます。
- その対処法を何か考えていますか。
黄 気持ちの持ち方だと…平常心を保ち続けることが大切だと思っています。昨年は思うような成績が出せず、そのイメージが強い。少しでも不安が生じると悪かった時のイメージがどうしても湧いて来てしまう。ですから、好調ゴルフ時のイメージをいつも持てるようにチェンジしていくことが目の前の目標の一つです。それをクリアーするには時間が必要かも知れません。 でも、今季開幕戦から「戦って行ける」という希望を持てたのは大きかったと思います。
- モチベーションが格段に高まったのですね。
黄 「まだまだやれる!」と感じられた一戦になったのも事実です。
- 好調に転じられた理由は何だったのでしょうか。
黄 昨年ツアーの後半からオノフクロ アイアンにチェンジしてからショットが復調したのが大きかったですね。私はクラブヘッドを鋭角的に打ち込むタイプではなく、バウンスを利用してボールを打って行くタイプなのでベストフィットしたのだと思います。握力が弱いのでバウンスを使って振る方が合っている。ショット感覚が良くなり、気持ち良く振れているのも好調ゴルフにつながっています。 コロナ禍で移動が大変ですが、韓国に里帰りができ、精神的にリフレッシュも出来ました。
- 今年は19年以来のツアー通算6勝を達成できそうですね。
黄 開幕戦のように優勝争いに何度も加わっていたなら、近づけると思います。頑張ります。
- 期待しています。