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今季からオノフの用具使用契約を結び、チームオノフメンバーに加わったのが藤田さいきプロ。昨季は大王製紙エリエールレディスで11年ぶりとなるツアー通算６勝目を飾ったことで話題を集めたが、今季の目標は、通算７勝目はもちろん、もう一つの歴代記録達成を目指しているという。その歴代記録とは－－。

-  ツアー序盤戦を終えてベストテン入り２回、メルセデスポイントを確実に獲得し、来季シード権をほぼ確定させたように思います。昨季からの好調さをキープしていると考えて良いのでしょうか。

藤田 好調というよりも、自分でも好成績を残せているのが不思議なくらいなんです。今オフはプライベートが多忙だったことで、練習場でボールを打ち込むことはできましたが、例年ほどのラウンド数を重ねられませんでした。そのためツアー開幕の３月時点では「芝慣れ」という感じでプレーしていましたし、自分にとっての「開幕は５月かな」と思っていたほどの準備不足状態だったのです。

-  スタッツを見ると最終日の平均スコアは70を切り、ランキング１位ですね。

藤田 数字にも現れているほどのスロースターターなんです。でも、今季は大会初日にアンダーパースコアをマークすることが増えたことが、好成績の要因になっているのは事実ですね。

-  今季からオノフのキャディーバッグ、ヘッドカバー、アンブレラを使うようになりましたが、使用感は如何ですか。

藤田 デザイン性が高く、機能性に長けていると思います。たとえばキャディーバッグはシンプルさとお洒落さを兼ね備え、プロ仕様でも車のトランクに収まりますし、取っ手の位置も考えられているので持ち運びも楽です。カラビナもサビ難い素材だったり、チャックもつかみやすかったりと、使う側の目線で作り込まれています。レインカバーも分割式なのでプレー中にクラブを取り出しやすい。ホント、痒いところに手が届いたデザインと機能性が抜群です。

-  今季の目標は？

藤田 まずは１勝。それと歴代記録の更新です。

-  どんな歴代記録ですか。

藤田 去年のフジサンケイレディスクラシックで６度目のホールインワンを達成し、歴代記録１位に並ぶことができたので、単独の１位になりたいんです。

-  現役ツアー選手では有村智恵プロもホールインワン６回でしたね。

藤田 はい。シード選手では私ひとりだけなので、単独１位になれるチャンスがあると思っています。ホールインワンは狙って達成できるほどやさしくはないんですが…。
　実は、６度目のホールインワンは前試合でちょっとした事件があっての達成だったんです。

-  ちょっとした事件？

藤田 大会初日の朝のことでした。コースに向かっている時、居眠り運転の車に追突されたのです。ケガは負いませんでしたが、事故のお陰で練習もせずにティーオフする羽目になったのです。予選通過もできたのですが、その翌試合フジサンケイレディスクラシックに向かう前に静岡県の来宮神社で祈祷を受けました。そのご利益でのホールイワンだったとも思います。
　私のプロデビュー戦であり、思い入れの強い大会舞台、それも川奈ホテル名物ホールの１７番パー３での達成は本当に嬉しかったです。

-  ちょっとした事件は、達成の前兆だったと今、振り返ればそう思えますね。

藤田 そうかも知れません。体に気をつけ、パー３ホールでは集中力をさらに高めて臨みます。

-  今季１勝、そしてホールインワン達成を楽しみにしています。

藤田 頑張ります。これからも応援よろしくお願い致します。