2019.11.21
憧れの夢舞台に立った! 今季ツアーの目標の一つとしてZOZO CHAMPIONSHIP 2019出場を掲げていたチームオノフの浅地洋佑が、それを叶えた。5月の「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」でツアー初優勝を飾り、9月の「ANAオープン」ではツアー史上最多の5人によるプレーオフを制して年間2勝目を達成。ブリヂストンオープン終了時点での賞金ランキング上位7名(浅地同4位)に与えられる出場資格を得たのだった。初の全英オープン出場(結果/67位タイ)に続いて、米ツアー初出場を果たした浅地に近況を直撃インタビューした。
- 今季は次々に目標を達成していますね。
浅地ありがとうございます。
- ツアー初優勝、そして年間2勝目を達成しての米ツアー初出場。選ばれし選手だけが出場できるZOZO CHAMPIONSHIP2019の舞台に立った感想からお話し頂けますか。
浅地やっぱり、嬉しかったですね。アメリカ本土ではなく、日本で初めて開催される米ツアーだったといのは、何かの巡り合わせでしょうね。
でも、少し残念だったのは天候です。台風の影響で火曜日の練習日から雨が続き、コースコンディションが良くはありませんでした。大会関係者や選手、コースに足を運んでくださったギャラリーの皆さんも大変だったと思います。それでも練習日から大勢のギャラリーがコースに来てくれました。ホールを取り囲むほどのギャラリーが見守る中での練習ラウンドなんて、日本では初めてかも知れませんでした。
- 大勢のギャラリーが観戦する中でのプレーは、プロ冥利に尽きるでしょうね。
浅地はい。結局、悪天候によって第2、第3ラウンドは無観客試合で行わざるを得なかったというのはとても残念でした。
- ギャラリーがいてこそ、選手のモチベーションは上がり、時には奇跡的なショットやプレーが繰り広げられる。
浅地グリーンに乗ったのか、ピンに絡んだのかはギャラリーの歓声や拍手で察知できることが少なくありませんからね。ナイスバーディー、ナイスパーという声援は、やる気が強まるし、「よしっ、次のホールも」という思いにもなります。
- 本戦前日の23日にはツアー初優勝を飾ったアジアパシフィック
ダイヤモンドカップの開催地である千葉県に台風被害の義援金として、また今季2勝のANAオープン開催地である北海道には一昨年の大地震の復興支援金として、それぞれ200万円ずつ寄贈しましたよね。
浅地ほんの僅かばかりですが、すこしでも力になれればと考えました。あの時応援してくださった方々が災害で辛い目に逢っているのだと思い、ご寄付をさせて頂いた次第です。被災された方々と街の一日も早い復旧、復興を願うばかりです。
- タイガー・ウッズのプレーをテレビで見たのがゴルフを始めたきっかけでしたよね。そして、タイガーと同じ舞台に立てた。感無量でしょうね。
浅地ロッカーや練習場、コースで何度か見かけましたが、流石にオーラが半端ではありませんでした。いつみても圧倒されます。できれば、同組でラウンドできるようなスコアを出したかったのですが、それは叶いませんでした。
風邪気味だったことやゴルフの調子自体を少し落としていたので…。
前試合の日本オープンではショットが安定せず、予選落ちを喫してしまいました。それからスイングチェックと修正をして臨んだのですが、復調とまでは行きませんでした。
- サスペンデッドがあったり、一日36ホールプレーとなったり、万全な体調ではなかったも悔やまれますね。
浅地プロスポーツ選手ですから、言い訳はしません。それにしても、一日36ホールプレーはしんどかったですよ(苦笑)。最後の方は足が棒になってしまいました。
今季は日本プロゴルフ選手権でも最終日36ホールプレーが行われましたが、僕は予選落ちしていたので体験していない。36ホールプレーはアマチュア時代以来でした。
- 8月のツアー後半戦から連戦、特に浅地プロは開幕戦から1試合も休んでいませんから、疲労もさぞかし溜まっているのではありませんか。
浅地疲れた!だなんて、本当にそうだとしても口にはしませんよ(笑)。
- 流石です。米ツアーの翌週は、中国で開催される世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」に出場する強行日程ですが…。
浅地移動はツアープロの宿命のようなものですから、大丈夫です。28日の月曜日の夕方に向かいます。ZOZO CHAMPIONSHIPでの反省を生かして、HSBCではひと暴れしたいと思っています。朗報を届けられるように頑張りますから、応援よろしく願います。
- 世界の大舞台で、チームオノフを、浅地洋佑を大きくアピールしてくださいね。ツアー残り試合数は少なくなりましたが、今後の目標は?
浅地獲得賞金額1億円突破。そして、もう1勝です。
- 優勝したなら、1億円突破も確実です。年間3勝達成は、賞金王奪取にもつながりますね。チームオノフの年間優勝回数の更新のためにも、さらなる活躍を期待しています。