2018.12.27

[Part. 15]

Part. 15 2018 女子プロ座談会

2018年ツアーが幕を閉じ、束の間のオフシーズンを迎えた。そんな中、チームオノフの女子プロたちが勢揃い。大東建託・いい部屋ネットレディスで9年ぶりのツアー通算2勝目を挙げた黄アルムをはじめ、トップテン入り10回を数える李知姫、公式戦ワールドレディスサロンパス杯で6位タイをマークして賞金シードを確保した大城さつき、CATレディース3位の成績を残した飯島茜、そしてラウンドリポーターとしておなじみの村口史子の5人にランチを楽しみながら、この一年を総括してもらった。

- 皆さん、この一年お疲れ様でした。早速ですが、2018年ツアーをそれぞれ振り返っての感想をまずは話して頂けますか。大城さんからお願いします。

大城「苦しい一年でした。開幕戦から調子があまり良くなくて予選落ちが4試合も続いてしまいました。守りのゴルフをしても予選は通過できないと思ってから、徐々に成績を残せるようになりました。スタジオアリス女子オープンでベストテン入り(7位)してから自信を取り戻せたように思います」

- トレーニングをしているSNS(インスタグラム)をよく見かけましたが、ツアー中も積極的に取り組んでいたのですか?

大城「シーズン中は移動日の月曜日だけです。筋肉を着けるためではなく、スイングでの体重移動をスムーズに行えるようにするとか、筋肉を使えるようにするのが目的のトレーニングです。そのお陰でしょうか、プロ仲間からはボール打ち出しの初速が速くなったと言われるようになりました」

- 賞金ランキング50位で来季ツアーのシードを獲りましたね。おめでとうございます。

大城「ありがとうございます。来年は、ぜひツアー初優勝を飾れるように頑張ります」

- 飯島さんは如何でしたか。

飯島「盲腸の手術後、合併症を患ってしまい、2月過ぎからようやくトレーニングを始めたのでスタートが遅れてしまいました。プロコーチにスイングを見てもらったり、新たなトレーニングを始めたりしたこともあって、大城さん以上に予選落ちが続きました(苦笑)。賞金シードは逃しましたが、CATレディースで優勝争いに加われましたし、パットさえ入ってくれればという感じですから悔いは残っていません」

- 飯島さんは、どんなトレーニング法を取り入れたのですか。

飯島「たとえば股関節を動かすようにしてスイングするとして、股関節そのものが動かせなければなりません。動かない部位を動かせるようにするトレーニングです」

- 李さんは?

「早めに1勝を挙げたい思いでツアーに臨みました。ゴルフの内容そのものは悪くはありませんでしたが、結果が伴いませんでした。ショットが良ければパットが決まらない。パットが好調なのにショットが良くない。そんなラウンドが続き、ショットとパットが噛み合いませんでした。スタッツ(部門別データ)自体は良いのに…。どう噛み合わせて行くかを試行錯誤しているうちにシーズンが終わってしまいました(笑)」

- ツアー通算23勝目は来年に持ち越しとなってしまった感じですね。
黄さんは、大東建託・いい部屋ネットレディスで9年ぶりのツアー優勝を挙げただけでなく、その後もNEC軽井沢72ゴルフトーナメント、伊藤園レディスゴルフトーナメントも制して年間3勝を飾りました。
大ブレークしたきっかけが何かあったのでしょうか。

「開幕当初はショットの調子が良かたのですが、ショートゲームがうまく行っていませんでした。スイング改造をして、グリップの握り方も少し変えたこともあって、タイミングが合わなかったのです。
6月に入ってパターを替えてみたら、いきなりベストテン入りしました」

- 宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメントですね。大会4日間ともに69をマークしての10位タイ。

「はい。パターとストロークが合致してパットが良くなり、好成績を出せたことでリランキングの順位が上がり、自信も付いて、すべての流れが良くなったことが優勝に結びついたように思います」

- その好循環が年間3勝をもたらしてくれたのですね。9年ぶりのツアー優勝は、本当に嬉しかったでしょう。

「アルムが優勝争いをしていたので、ホールアウト後にコースへ応援しに行きました。彼女がこれまでどんなに努力して来たのかを知っていたからです。でも、ギャラリーロープの外側から応援して、それがプレッシャーにならないかとも考えて、少し躊躇(ためら)いましたが、勝って欲しい、勝たせてあげたい思いの方が強くて…。応援して勝って、自分ごとのように本当に嬉しかったです」

「応援ありがとうございました。みんなに支えられ、応援されているのが心強かったです」

- チームオノフ感がありますね。そんな選手たちをリポートしている村口さんにとって、2018年ツアーはどんな一年でしたでしょうか。

村口「ラウンドリポーターという立場からツアーを見たなら、選手の顔ぶれが若返り、ガラリと変わった一年でしたよね。黄金世代が台頭し始め、私の年代とは考え方がどこか違うような気さえしました。
優勝争いをしていて、そのハーフターンの際に『眠かった』なんてコメントをした選手もいましたからね(笑)。
個人的には45歳以上が出場資格のレジェンドツアー5試合中、2試合に出場しました。試合に出ると現役時代の気持ちを思い出したり、選手の気持ちが分かったりします。
レギュラーツアーとは違って、とにかくプレーが早い。たとえ難しいコースでもハーフ2時間ほどなんです。スロープレーだとクレームが来るほどです(笑)。レジェンドツアーの認知度を高め、できれば試合数を増やして行けたらと思っています」

- 選手復帰とあっては体作りの準備も必要ですよね。

村口「ツアーのブランクが長かったことで、飛距離ダウンは否めません。トレーニングもしていますが、10年も試合から遠ざかっていると飛距離がやっぱり落ちる。できれば、今日は飛距離アップの仕方を聞き出しに来たんですよ(笑)」

- 女子ツアーは黄金世代の活躍によってシード選手の平均年齢が下がりました。

村口「来年は今年の26.4歳をさらに下回るかも知れません」

「私が平均年齢を下げないように頑張っています」

(一同爆笑)

飯島「知姫さんは何歳でしたか?」

「教えられませんよ…。39歳。大山志保さんが2つ歳上です」

飯島「それにして知姫さんは技術が落ちない。飛距離も落ちない。常にショットメーカーで、上手いなと感じています」

「2、3年前の方がもっと飛んでいましたよね」

「今でも飛んだ時と飛ばなかった時の差が激しいんです。最近の選手は皆、飛びますよね」

飯島「飛距離アップのためにも素振りが良いそうです」

- 日々のトレーニングは積んでいますよね?

村口「私は毎週水曜日に後輩プロと一緒に体幹力を高めるトレーニングをしていますが、それでも体重が増えてしまって。だから、昨日も50分も歩きました」

飯島「朝と昼は炭水化物を摂っても、夜は控えると結構(ダイエット)効果がありますよ」

- オフの合宿やトレーニングは何処で?

「私はアメリカ、サンディエゴで行っています。気候が良く、天気もずっと良いんです」

飯島「ハワイは美味しいものが多いし、夜はウインドウショッピングとか誘惑が多いから合宿には不向きですよね」

村口「現役時代はオーストラリア、その後アメリカで行なっていましたね。オーストラリアは暑いけれど、雰囲気がノンビリしているから良い。アメリカ、パームスプリングスで合宿していた際、コース内でランニングしていたら『東洋人が走っている』って通報されたことがありました。土地柄なのでしょう、でも私が驚きました。通報だなんて(笑)」

- 充実したオフシーズンをどれだけ送れるかが来季ツアーのスタートダッシュに結びつくと思います。健康やケガに注意して、2019年はさらなる活躍を期待しています。今日は有難うございました。

(文中敬称略)

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