2022.4.7
チームオノフの大城さつきは2017年に獲得した賞金シードを昨季の国内女子ツアーで手放してしまった。今季は心機一転で再シード入りを目指す。地元・沖縄県開催の開幕戦で29位タイの成績を挙げ、ツアー4戦目のアクサレディスでは5位タイに喰い込んだ。19年アース・モンダミンカップ(単独8位)以来のベストテン入りでもあった。好調ゴルフを取り戻した感の強い大城に近況をインタビューした。
- 昨年の不振ぶりを一掃するようなプレーが続いていますね。開幕戦は地元開催ですからモチベーションは他の試合とは相当違ったのは?
大城 大勢の知人、友人、ファンの方にコースへ足を運んで頂き、本当に嬉しかったし、有難かったです。応援してもらうことでショット内容もいつもと違って来ますよね、やっぱり。 実は地元で結果を残したい思いもあったし、もしかして去年のようなプレーをするかも知れないという不安もありました。29位タイは決して誇れる成績ではないかも知れませんが、自分としてはホッとしたし、今年は「行ける!」という手応えを得られたのは心強かったです。
- 3戦目は15位タイ、4戦目は5位タイと上り調子の結果を出しています。
大城 上り調子…そうですね、その言葉がピッタリかも知れません。たとえば3戦目では「あと一打スコアを縮められたらベストテン入りできる」と思いながらプレーできたり、4戦目は悪天候で2日間競技に変更されたものの、69のスコアを2日間ともマーク出来たりしたことで好調さを実感できました。
- 再シード入りに向け、序盤戦は好スタートが切れた。不安材料はないですね?
大城 ゴルフの好不調に関わらず、不安はいつもあります。不調時は当然ですが、好調時では「この好調さがいつまで続くのだろう」という不安がつきまとうのです。(飯島)茜さんにスイングを見てもらうようになって、課題をクリアーして来ました。その成果を出 せるようなったのは嬉しいことですし、茜さんからも大丈夫、大丈夫と励まされているので、以前の不安とはまったく違います。トレーニングを続けていることで体幹がしっかりして来たのも自信につながっています。
- 好結果が続くとゴルフが楽しくなりますよね。
大城 はい、楽しいです。でも、好調さをキープするためには練習もたくさんしなければならないと思っています。練習量を増やすのはやさしくはありません。しかし、もっと上へ、上位の成績を挙げたいという「欲」を持てるように今季は変わったので苦になりません。
- 肉体的にも精神的にも大きく変わりましたね。
大城 クラブセッティングもちょっとだけ変わりました。3戦目の終了後から5番ユーティリティークラブ(UT)を5番アイアンに入れ替えました。不調時はミスショットをできるだけ抑えようと5番UTを多用していましたが、スイングが安定して来たことからショットの弾道、球筋を操りやすい5番アイアンを再び使いたいと思ったからです。もともとオノフクロ アイアンが好きだったこともあります。 強風下でも風に負けないボールを打てるのは、やっぱり心強い。4戦目の5位タイは5番アイアンの存在がとても大きかったです。
- 好調さを保って優勝争い、そしてツアー初優勝の達成を楽しみにしています。
大城 有り難うございます。去年の借りを取り返せるように、ご期待に応えられるように頑張ります。