2019.05.30
2019年ツアーでの目標を「賞金女王タイトル奪取」に掲げたチームオノフの李知姫。ツアー7戦目のKKT杯バンテリンレディスオープンで今季初優勝。ツアー通算23勝目を飾った。
最終日最終組でスタートした李は、18番パー5ホールでベテランらしさを存分に発揮。首位タイで迎えた最終ホールで3打目を下り4メートルのスライスラインに着け、それを見事にねじ込んで勝利を呼び込んだのだ。
今年2月に不惑を迎えた。「40歳になったことに一番驚いたのは、私自身かも知れません(笑)。ゴルフの調子が去年はあまり良くなかっただけに、今年はどうなるのか、40歳で優勝できるのか。実はそんな不安が心の片隅にはありました」。そう振り返る李に近況をインタビューした。
- ツアー7戦目での今季優勝、おめでとうございます。自身としては思っていたよりも早かったのでしょうか?
李そうですね。調整がすべて整ったという実感はありませんでしたからね。みなさんの応援、声援が力になったのだと思っています。ありがとうございました。
- 最終目標の賞金女王タイトル奪取に向け、次の目標は?
李1試合でも早く2勝目を挙げたいのはもちろんですが、メジャータイトルを奪取したいです。
- 同じ一勝でも日本タイトルとなると、その重みが違いますよね。そのためにも更なる調整も必要になって来る?
李今はドライバーの調整に努めています。
- 何か問題でも…。
李お陰様で、この新ドライバー(プロトタイプ)で今季1勝目を挙げられましたが、どこか少し違う感じを拭いされていないのです。贅沢かも知れませんが、その違和感をなくしたいのです。
数値で言うなら、同じスイングをしたのにバックスピン量に差が出てしまうことがあるのです。
ロフトを10・5度から11度にアップして頂いたのですが、それでもバックスピン量が安定しない。これまで硬度違いも含めて7タイプほどのシャフトを試していますが、落ち着きません。
- プロならではの感覚の世界なのでしょうね。
李今季初優勝した時のドライバーヘッドは、内部を調整して頂いた特性ヘッドでしたが、その感触が私には良かったので、それを基準にしてヘッド特性をさらに引き出せるシャフト選びをしています。
- シャフトは選択肢が多いので、選び出すのも大変でしょうね。
李バックスピン量が少な過ぎるとボールが落ちてしまいますからね。ジャストフィットのシャフトが決まれば、飛距離アップよりもショットの方向安定性が高まると思います。 特にメジャー大会となれば、コースコンディションが厳しく、ティーからグリーンまで気を抜くことはできません。ドライバーショットで確実にフェアウエイをキープし、ピン位置に応じてポジショニングを優先させたアイアンショットが求められます。
深いラフからのアイアンショットでは硬く引き締まったグリーンに止まるボールを打つのが難しい。マネジメント、そして忍耐強いゴルフを続けなければなりません。
- オノフ新ドライバー(プロトタイプ)は、どんなタイプのアマチュアゴルファーにお勧めですか?
李ボールスピードが出やすいドライバーです。インパクトではボールの弾き感があり、ボール初速が速くないと悩んでいる方には最適だと思います。スイングはそのままで、ボール初速がアップするクラブですね。
- 貴重なアドバイスを頂き、ありがとうございます。これから暑さが増しますから体調に十分気をつけて、まずは1試合でも早く2勝目を飾ってください。
李がんばります!益々の応援よろしく願います。
今季公式戦の第1戦目ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ直前のインタビュー。通常のトーナメントとは異なり、緊張感が一段と高まったムードの中、快く応じてくれた李知姫。試合結果は残念ながら予選落ちを喫する形となったが、次戦のほけんの窓口レディースでは6位タイ。1R73、2R69、3R67と日に日にスコアを伸ばしてのベストテン・フィニッシュ。ドライバースペックの違和感を払拭し、納得できる調整が出来、パットの好調さも高まっての好成績。今季V2へのカウントダウンがすでに始まったような気がしてならない。頑張れチームオノフ!!